講談社文庫<br> バルス

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講談社文庫
バルス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065230626
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



楡 周平[ニレ シュウヘイ]
著・文・その他

内容説明

ネット通販会社の物流センターで派遣社員として、働きはじめた大学生の百瀬陽一は、非正規労働者の困窮ぶりを目の当たりにする。広がる収入格差への不満を訴えて「バルス」と名乗る者が、物流の弱点をつくテロを仕掛けた。多くの産業が打撃を受け、経済が滞り…。日本社会が抱える危機を描いた衝撃作。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。米国企業在職中の1996年に発表した初の国際謀略小説『Cの福音』がベストセラーに。翌年から作家業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

48
昨年亡くなられた今野浩先生は、著書の中で「(某電子小売り)A・・は絶対に利用しない」と断言されていた。送料無料当り前を疑えですね。非正規派遣リストラ格差社会、ステレオタイプな切り取り方が乱暴で、扱っている範囲が狭すぎますが、言いたいことはわかります。私は性善説を信じたい。コープ宅配もあるし、訪問介護で買い物代行もしてもらえる。ネガティブに考えるの、よくないね。2023/05/30

PEN-F

35
ジブリ映画“天空の城ラピュタ”でお馴染みのあのセリフがタイトル。ラピュタではバルスは破壊や滅びを意味する呪文だが、なるほど、今作では非正規雇用が労働人口の4割を占めるまでになってしまった今の社会を破壊し、そして再生への道を歩もうとするまでが描かれていた社会派小説。“送料無料”の言葉についつい魅力を感じてしまうが、そもそもタダで物が送れることなんてありえない。必ずどこかが負担を負っている。それが派遣社員だったり下請け企業だったり。“送料無料”の呪文の魅力と恐ろしさ。2024/10/26

mayu

26
初読み作家さん。有名大学に通う陽一は大企業ばかりを就活先に選び、就職浪人。大手通販会社の物流センターで派遣社員として働いている。ノルマが達成できなければクビ、代わりはいくらでもいる。しっかり務めていても期間を越えて働く事はできない。派遣先で受けた待遇から、非正規社員の現状や闇を知る。そんな中バルスによって、通販には欠かせない物流を脅かすテロが起きる。 低価格で次の日には商品が届く現代。裏ではどういう事が起こっているのか、格差社会とやり直しがきかない社会、非正規社員の今と未来をとても考えさせられる一冊。2023/05/12

練りようかん

17
大企業入社に拘り就職浪人した主人公。その甲斐あってかスカウトされるのだけどちょっと不安な幕開けだ。宅配・物流システムに打撃を与えるテロが各地で起こり、ジリ貧の意趣返しが目されるが事件後真っ先にダメージを受けたのはその層。アマゾンを想起させる物流倉庫で働く様を根拠に、事件の目的を考える人達の会話から浮び上がる将来リスクを、物語の形をとった新書の感覚で読み進めた。高齢化した氷河期世代の社会負担は巨額なのに、安くて便利がさらにどん底にするという警句が重い。“労働は人が幸せになるためのもの”が最も心に響いた。2026/01/29

クキモン

16
消費者が安い商品を望む故のコストカットだと経営者は言うけれど、物を買うのは労働者。お金に余裕がないから安売りに走る。この悪循環を何とかしなければ日本の将来は恐ろしいことになると実感させられた社会派小説。2023/01/08

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