感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
後半ガブリエルの、世界は存在しない、形而上学か指示する対象は存在しないとする無世界論を説明する。「合意を目指す討議は、最終的になにを拠り所とするのか不明に生るのではない、という危惧が生じるでしょう。もちろん統制的理念の意味での世界を持ち出さなくとも、合意を目指した討議は可能ですし、討議で統制的理念が機能する保証もありませんが、物語る力と現実の存在論の政治課題から考えるとき、複数の物語や説明が競合して両立しない場合、そこに共通の基盤がないなら、討議する意思さえ生じなくなるのではないか、という疑念が生じます」2022/01/19
ミチル
2
通読してみると面白い。 基本はライプニッツからの議論が多い。 想定読者を非初心者で非プロとしているせいか微妙に読みにくい文体と構成に思われた。妙な癖がある。 説明されず導入される語彙がやや多い。 夢の議論は現実(本当さ)と対比する夢。 虹はあの虹。2021/06/04
Go Extreme
1
夢―デカルトとライプニッツから始める:デカルトの夢論証 夢論証の現代的解釈 ライプニッツの夢論証 夢のヴィジョン 虹―現象と幻想の存在論的距離:虹の科学 バークリ ライプニッツのバークリ批判 総和と総体 具体的なものの存在論 私の身体―因果と表象の二重性:デカルト スピノザからライプニッツへ 関係主義の存在論 複雑性 様相存在論 時間:観念的存在としての時間 現実的時間 カイロス的時間 現実の存在論:現実の逆説を生きる エネルゲイアとしての物語る力 可能性と現実性の存在論的差異 世界の唯一性の存在論2021/05/17
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- 和書
- 科学的管理法の諸原理