檸檬先生

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065228296
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第15回小説現代長編新人賞受賞作。


世界が、色づいている。

小説現代長編新人賞、史上最年少受賞!
十八歳の作家が放つ、鮮烈なデビュー作。


<内容紹介>
私立小中一貫校に通う小学三年生の私は、音や数字に色が見えたりする「共感覚」を持ち、クラスメイトから蔑まれていた。ある日、唯一心安らげる場所である音楽室で中学三年生の少女と出会う。檸檬色に映る彼女もまた孤独な共感覚者であった。



本を開けば白黒の紙面のうえで、色と音とが踊る。読み終わり、それが幻だったとしたら、あなたは耐えられるか。
――水野良樹(いきものがかり)


先生は鮮烈な青春そのもの。みずみずしい感覚で心が開かれる傑作。 
――茂木健一郎(脳科学者)


『こころ』の末裔か令和の『彼岸先生』か。全体に血が通っていて、小説を読む原初の喜びのようなものがあった。
ーー宮内悠介


音と色の響き合う世界を見事なまでに小説に引き込んだ。その生きづらさ、苦しさだけでなく、新しい世界に目を開かされた瞬間があった。台詞と地文に新鮮な発露があり、檸檬先生の台詞には実がある。
ーー朝井まかて


作品のテーマが珠川さんの背中を押している気がした。何より支持できたのは対象を見つめる無垢にも似た視点から言葉を紡いでいる点だった。これは才能であろう。
ーー伊集院静


共感覚という独特な感性を小説として描こうとした意欲を大きく買い、またそれが見事に成功していると思える作品だった。
ーー薬丸岳

内容説明

私立小中一貫校に通う小学三年生の私は、音や数字に色が見えたりする「共感覚」を持ち、クラスメイトから蔑まれていた。ある日、唯一心安らげる場所である音楽室で中学三年生の少女と出会う。檸檬色に映る彼女もまた孤独な共感覚者であった。小説現代長編新人賞受賞!十八歳が放つ鮮烈なデビュー作。

著者等紹介

珠川こおり[タマガワコオリ]
2002年、東京都生まれ。小学校二年生から物語の創作を始める。高校受験で多忙となり一時執筆をやめるも、高校入学を機に執筆を再開する。『檸檬先生』で第15回小説現代長編新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

189
哀しいほどの愛の告白。友愛と言う人間愛。ただ字面を追えば打ちのめされる。人や音や数字が色で見える私を少年と呼ぶ貴女と出会ったのは私が小3の時。中3の貴女と同じく【共感覚】と言う言葉を教えてくれたその時から貴女は「檸檬先生」だった。自分と同じ気持ちの人間などいない。親子だって双子とて違う。『みんなと違う』事がイケナイことだろうか?それが生きにくさの根っこにあるなら、人は何を頼りに真っ黒の人生を歩むのだろう。色が溢れているのにこんなに私を苦しくさせる「先生、先生。檸檬先生…」小説現代長編新人賞受賞!デビュー作2021/07/03

みっちゃん

163
プロローグから既に読者には提示されている衝撃の結末。読み終わってなお、これしかなかったのだろうか、と辛くて堪らない。余りにも過酷な家庭環境と、文字や音、人の姿までもが色彩を纏って見える体質の為に、孤独な日々を送る少年。彼自身が聡明であるが故に全てをのみ込み、人生を諦めてしまっていた、その前に現れた檸檬色の瞳を持つ「先生」お互いがお互いの居場所でいられ続けたら、どんなに良かっただろう。少年を救ってくれた先生。あなたの選ぶ道はそれしかなかったのか。何とも云えない思いに囚われる。2021/08/22

モルク

107
私立校に通う小3の「少年」は音、数字、人などに色が見える「共感覚」を持っているが、クラスメイトなどまわりに理解されず「色ぼけ」といわれ浮いていて友人もいない。中等部3年で同じく共感覚を持つ「檸檬先生」と出会い彼女に導かれまわりととけ込めるようになる。しかし檸檬先生は裕福ではあるが様々なものを抱え孤独だった。彼女が最後に選んだのは…。珠川こおりさんの洗練された文章に引き付けられる。これが18才の時の作品とは驚き。この才能をいかしての今後をとても期待している。2023/08/21

美紀ちゃん

107
小学3年生の少年は、音楽を聴いても絵を見ても他の人みたいに楽しむことはできない。 数字に色が見えるから計算するのも大変。 共感覚はあまり知られていないので、少年はただの変な人だった。でも同じ共感覚を持つ15歳の少女に出会えた。色々教えてくれるから先生。レモン色だから檸檬先生。 先生に対する気持ちは、仲間のような好きだったのかも。 愛なのか? 想いが足りなかったのか? だから、先生が抱えている大きな悩みを理解できなかったのか? 少年は檸檬先生を孤独にしてしまった。 ラストは衝撃的。違う結末を望みたかった。2021/06/30

よつば🍀

104
衝撃の冒頭に打ちのめされる。人や音、数字に色が見える「共感覚」を持つ小学3年生の少年と、檸檬色に映る中学3年生の少女の物語。マイノリティゆえに、クラスで疎まれイジメに合う少年が同じ共感覚を持つ少女と出逢った事で、互いの孤独を埋めていく春夏秋冬の日々に心が和らぎながらも冒頭の映像が過り胸が詰まる。何故人は自分と異なるものに対して攻撃するのか。肯定し認めろとは言わない。けれどスルーは可能なはずだ。文中から溢れ出す色とりどりの色彩に共振するかの様に、二人の苦悩と絶望が伝わって来る。あまりにも残酷だ。哀し過ぎる。2021/06/10

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