講談社選書メチエ<br> 西洋音楽の正体―調と和声の不思議を探る

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講談社選書メチエ
西洋音楽の正体―調と和声の不思議を探る

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065227381
  • NDC分類 760
  • Cコード C0373

内容説明

「西洋音楽」とは何か。それはどのように形成されてきたのか。古代ギリシャに見出された、音の高低と数学の関係、音の並び。それは音楽として中世から近代へとどのように練り上げられたのか。音階や半音の発見、和音原理の探究、長・短調の規則の整理、また、人間的感情の美的表現から心地よさの追求へ。一つの世界創造としての西洋音楽の理論・実践の歴史を訪ね、自然と音楽の関係、背景にある思想の展開に焦点を当てる。

目次

第1部 音楽のかたちについて(モンテヴェルディ、1600年前後の音楽;西洋音楽はどのように流れるのか?;西洋音楽における半音と三全音―予定調和のための塩と悪魔)
第2部 調・調性・和声について(調と調性;調性とは何なのか;和声の成立;音楽と自然)

著者等紹介

伊藤友計[イトウトモカズ]
1973年生まれ。東京外国語大学卒業後、東京藝術大学卒業。文学博士(東京大学)、音楽学博士(東京藝術大学)。現在、東京藝術大学、明治大学にて非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

74
著者は、一貫して、パレストリーナ様式を打ち破ったモンテヴェルディの革新性を強調する。モンテヴェルディが行った「予備なしに属七の和音を登場させる」という掟破りが、主音へ収斂する構造を持つ「現代の調性」の出発点だと言う。モンテヴェルディに対して、そういう認識を持っていなかった私には、この指摘はとても新鮮だった。後半では、カデンツから音階、調、調性、和声へと考察は広がり、ラモーの和声論に収斂してゆく「西洋音楽の正体」が明らかにされる。音楽好きの人にはとても勉強になる、非常にいい本だと思う。2021/04/08

YO)))

15
属七の和音により教会音楽のルールを逸脱し、進行に自由度をもたらしたモンテヴェルディの革新、「音楽の塩」としての半音の役割の歴史、教会旋法から24の長・短調のシステムへと至る錯綜した経緯、水平の旋律主体から垂直の和音主体への転回、など、あまりにも世界に広く普及しているが故に、殆ど単一の「音楽そのもの」とすら捉えられがちな西洋音楽というものについて、調と和声にフォーカスしながら、その一筋縄ではいかない来歴を辿る。2022/09/04

左手爆弾

3
意欲的なタイトルで、しかも講談社メチエという入門者向けのレーベルで出されているので期待したのだが、内容が濃密すぎて、ある程度の専門性がないととっかりを見つけるのが難しかった。とはいえ、要点は明快だ。音楽がそれ自体として成立してきたというより、キリスト教の教義と結びついて成立してきたこと。音楽は自然の中から取り出されてきたものではなく、人間が人工的に作ってきたということだ。細かい知識や「楽譜を読む」力があればもっと楽しめるのだろうが、そこまでは手が回らなかった。2021/10/07

小鳥遊 和

2
ルネサンス期~20世紀の音楽を「それぞれ良い音楽だ」位に気軽に聴いてきた者として、近年の優れた音楽史系書籍には驚かされるばかりだ。本書は24の「音階」がまさにバッハ時代に確立したこと、それまでは「旋法」しかなく、その後も「旋法」は生き残っていたこと、24の調性が確立してはじめて(ラモー他の)近代和声法が発達したことを記す。私は出勤途上はフランドル楽派の合唱、帰宅途上はブラームスの室内楽という風に無構造に西洋音楽と付き合ってきたので、「調性と機能和声の成立」が西洋音楽史を二分すると教えてくれた本書は貴重だ。2023/08/13

sg

1
音楽の起源としては興味深い話だったけど、音の理屈として言われてることの実感はまったくわからない。リスナー向けどころか演奏者向けでさえなく、作曲者、理論者向けなのかな。学校で習ったような音楽の仕組みについてもやっとしていたところの、少し斜め上をすっと通り過ぎていったような感触。当然の知識としてしれっと流された平均律と純正律あたりを調べたときの方がへぇーって思った。 実際に音が鳴る動画コンテンツとかで見たらもうちょっと楽しめそうな気もする。2023/01/23

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