マガジンエッジコミックス 薔薇十字叢書 中禅寺先生物怪講義録 〈０３〉 - 先生が謎を解いてしまうから。

志水アキ/京極夏彦

講談社（2021/03発売）

• サイズ コミック判／ページ数 168p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065226681
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[雪紫]

ドッペルゲンガー編完結。そして、10年をまたぐ夏祭りの母娘神隠しも綺麗に終わりまで収録。敦っちゃん若い！ そして、いつもより短いけどわかりやすい蘊蓄と何処か微笑ましくほっこり感がいい(しかし、この狂言回しな栞奈ちゃん、本編に出る時あるんだろうか・・・いや、出てもろくな目にあわないか)。

2021/03/18

[へくとぱすかる]

この雰囲気にもかかわらず、世の中に説明できない怪異などないのだなぁ、と納得させられる。前巻からのドッペルゲンガー事件も解決。わかってしまってから単純な真相だと思うのは身勝手。真相が不明なとき、不思議さに取りつかれてしまっていたことを、すっかり忘れてしまうのが人間。謎を解いてもプライベートなことは知らない方がいいことも。中禅寺の身内も登場して、ますますこの世界が好きになった。これが遠い過去の世界だということも忘れて……。さて、ぞうりを履いた木場の制服姿って、まるでリアル両さんみたい！　思わずクスッとする。

2025/04/30

[花乃雪音]

「ドッペルゲンガー（解決）編」「神隠し編」収録。ドッペルゲンガーのトリックはもっとあっさりというか現実的なものだと思ったら少しだけ込み入ったものになっていた。栞奈は中禅寺の妹敦子を奥さんと勘違いし若くてカワイイとショックを受けていたようだが、本物の奥さんである千鶴子に対しては特に何の感慨もないことに違和感を覚えた。

2021/03/21

[まるぷー]

自分と妹、母親のドッペルゲンガーを見た花代。自身のドッペルゲンガーを見ると近い将来死ぬと怯える。連城家の秘密が明らかになり、そういうことかと納得。神社での祭りで神隠しの如く忽然と姿を消した綾乃。榎木津が一枚噛んでたとは。なかなか榎木津の判断がまともに思えた。中禅寺は二つの謎を解き明かすが、「この世には不思議なことなど何もないなだよ」と言いたげな。千鶴子さんや敦子さんが新鮮な感じがした。

2021/05/19

[まふぃん]

ドッペルゲンガーの真相と、神隠し事件。二つともすっきり終わって満足。百器徒然袋のシリーズより事件が分かりやすくなってる。

2022/05/13