出版社内容情報
今、もっとも求められる世界的権威による最高の知見、ついに翻訳版刊行!
【ノーベル経済学賞受賞 ウイリアム・ノードハウス激賞】
「新型コロナウイルスの科学的・社会的問題を真っ直ぐに射る一冊。生物学、医学、疫学、社会学のバックグラウンドをもつクリスタキスは、この複雑な問題を解き明かすための最高の方程式をもっている。神々は、この本を書くために彼を創ったと考えたくなるほど、賢明で鮮明で魅力的だ」
【米ベンチャー投資家・京都大学特任准教授 山本康正絶賛】
「すべてのリーダー必読! 同じ構造の悲劇を繰り返してはいけない。感染症があぶりだした世界レベルでの社会の『不都合な真実』の検証。科学は都合のいいところだけを利用され、伝えられ、メディアの監視は機能していない。自称専門家の意見がメディアの都合によって増幅されてしまう。次の感染症に限らない危機も必ずやってくる。その前に今回の教訓を真摯に受け止め対策につなげなければならない」
新型コロナウイルスの問題は、「科学VS.経済」の対立構造があるとされ、格差、貧困、差別など、秘められた問題を白日の下に晒す。この問題を論じられる人物こそ、著者ニコラス・クリスタキス。医師であり公衆衛生学の研究者であり、社会的つながりを解き明かしたネットワーク科学の先駆者である知の巨人が、ここ100年間の疫病研究と最新の科学的エビデンスをもとに、疫病と”人類知”の攻防を描く。
病原体という「昔なじみの小さな敵」は、どのようにやってきて世界を変えたのか? パンデミック期、パンデミック余波期を科学と社会の両面で丹念に解き明かすとともに、ポスト・パンデミック期に言及。
人類は数々の疫病と戦って歴史を紡いできた。わたしたちは「希望」を必ず見いだせる!
【目次より】
第1章 小さな大敵との出会い
ウイルスのゲノムが描く感染地図
第2章 昔なじみの敵が戻って来る
隔離と追跡とプライバシー/ウイルス検査のしくじり
第3章 引き離すこと
感染症にはワクチンより経済発展が効く/政治化するロックダウン
第4章 悲嘆と恐怖と嘘
年収と性別で悲しみの度合いが異なる?/「つながり」の多い人がスーパー・スプレッダーになる?
第5章 わたしたちと「彼ら」の分断
病原体は無差別だが人は差別をする
第6章 一致団結する
利己的な遺伝子をもつ「ヒト」はなぜ助け合うのか?
第7章 深遠かつ永続的な変化
新しい自律と自主の誕生/サウンドバイト時代の科学の役割
第8章 疫病はどのように収束するか
脅威の測定基準は「失われた人生の年数」/疫病と希望は人類の一部
内容説明
世界が注目する知の巨人が、科学・社会学の総体から描く、人類の危機と希望。
目次
第1章 小さな大敵との出会い
第2章 昔なじみの敵が戻って来る
第3章 引き離すこと
第4章 悲嘆と恐怖と嘘
第5章 わたしたちと「彼ら」の分断
第6章 一致団結する
第7章 深遠かつ永続的な変化
第8章 疫病はどのように収束するか
著者等紹介
クリスタキス,ニコラス[クリスタキス,ニコラス] [Christakis,Nicholas A.]
イェール大学ヒューマンネイチャー・ラボ所長およびイェール大学ネットワーク科学研究所所長。医師。医学、社会学、ネットワーク科学、進化生物学、遺伝政治学、行動遺伝学など幅広い専門研究分野から、“アメリカを代表する知性”“世界の知の巨人”と評される。ハーバード・メディカルスクールで医学博士号を、ペンシルベニア大学で社会学博士号を取得
庭田よう子[ニワタヨウコ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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