内容説明
攘夷の熱があがる幕末。千葉周作道場の四天王と謳われた剣豪・森要蔵は会津の地にいた。息子や門弟とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦いに参陣するためだ。時代の趨勢に抗い、なぜ新政府軍に立ち向かうのか。平穏な日々を捨て世の為人の為に生きる信念を貫き通す愚直な男を描いた、傑作歴史長編!
著者等紹介
吉川永青[ヨシカワナガハル]
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。’12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、’15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。’16年『闘鬼 斎藤一』で第4回野村胡堂賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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如水
26
『正義を知らぬ者に明日を委ねる訳にはいかん。それでは日本から誠が失われてしまう。…』幕末、北辰一刀流の四天王の一人、森要蔵の物語。と言ってもこの時代ではおじいちゃんの部類に入る(58歳)。その歳で幕末動乱期、どう思いどう行動したか?と言う事が描かれてます。が、作者、ぶっちゃけ薩長を『悪』と判定しています(まぁ僕も勝てば官軍思想で都合良く歴史塗り変えたと思ってる派ですが💦)。本文の言葉を使えば、『誠』『義』とは何か?『新政府の面々は国を担う器ではない』のか?注目して読んで見ると面白い発見が。2023/07/25
かずぺん
2
会津での場面がもっと欲しかったと思いました。2021/03/31
グランくん
0
飯野藩保科家の剣術指南役、森要蔵。北辰一刀流玄武館の初代四天王と呼ばれ、幕末に幕府側として手を尽くす。 その後、江戸無血開城となり慶喜が謹慎したので、会津へ赴き新政府軍と戦った様子が描かれています。2023/03/29
ニゴカズキ
0
★★★2021/04/11
ちなシケ
0
⭐️⭐️⭐️2021/03/19