LAフード・ダイアリー

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LAフード・ダイアリー

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065221341
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0095

内容説明

映画研究者が食を通して考えた、1年間のロサンゼルス滞在記。

著者等紹介

三浦哲哉[ミウラテツヤ]
1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。現在、青山学院大学文学部比較芸術学科准教授。映画批評・研究、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

96
映画評論と食文化に詳しい著者のLA滞在記。日本料理は「水の料理」であり、自然環境によりもたらせる旬を楽しむ多様性があるが、LAの食事の多様性は社会環境によるという。亡きジョナサン・ゴールドの言う「千のレストランがあれば、そこには千通りの偉大さがある」を体感し、層状・モザイク状のLAフードのマッピングを行う。9章「映画と牛の関係について」が目から鱗。食肉産業とハリウッド建造と映画産業の関係性。この章だけでも読む価値がある。フィルムは牛の形見とは知りませんでした。11章「記憶の襞」で「味覚は記憶」と確かにね。2021/08/02

ゆのん

69
初読み。食べ物に関する小説やエッセイが大好きで読んでみた。様々な店を食べ歩きするのかと思いながら読み始めたところ、かなり真面目(?)な内容で良い意味でびっくり。特に『牛と映画』の箇所は3度読み返す程興味深かった。遠い異国の地で新鮮な季節の魚を恋しくなったようにこの先、アメリカで食べた味をどうしようもなく欲しくなる日が来るのかなぁと勝手に想像してしまう。昔に食べた味と想い出が繋がる事があって、また食べたいと願っても店がすでになくなっていたりで食べたくても食べれない事があると急に超絶食べたくなる。2021/05/23

Sam

42
9年間LAに住んでいたので題名からしてきっと懐かしいお店の話がたくさん出てくるんだろうと期待して読んでみた。1/3は期待通りで「懐かしい!」と思いながら読んだが、残りは実はアメリカにおける異文化体験や人間にとっての食文化が意味するものといった話であり、それはそれでなかなか興味深いのであった。著者は「結局のところ、LAの食は美味しいのか。然り、と言いたい」というが、私は「結局のところ、LAの食は美味しいのか。否、と言いたい」(笑)。ただしステーキだけは格別に美味しいことは言っておかないといけないけど。2021/06/21

ホークス

31
2021年刊。前著『食べたくなる本』の考察は魅力的だった。本書は家族とLAに1年間滞在した食起点のレポート。様々なフード(ファスト、ローカル、スロー、移民料理、そのリミックス)の地層を探ってゆく。買い物や調理からの考察もスリリング。以下、自分用のメモ。⚫︎アメリカは地域や民族が細分して独立性を保持する国⚫︎LAをネガティブに見れば故郷喪失者たちの集う文明の廃墟。ポジティブに見れば、他者を他者として前向きに対話しようとする聡明さ⚫︎多様性と画一性、各々の中の重層性に気づきミックスする聡明さと辛抱強さが重要。2025/06/20

ズー

14
私も一年ぐらい、東海岸に住んであれこれグルメを楽しんだので、なんだか懐かしい所があった。しかしやはり著者が言うように、LAはアメリカの別の場所とは別物。さらに色んな国が集結しているっていうのには納得。食以外にも色々な知識も得られて、とても面白かった。LAもサンフランシスコも行ったけど、1週間ぐらいだったので、どの店で食べたかもハッキリ覚えてないし、やはり住まないと分からないよなと思った。新婚旅行で初めてアメリカ行った時はご飯まずい!って思ったからね。2021/06/09

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