出版社内容情報
久賀 理世[クガ リセ]
著・文・その他
内容説明
父母を亡くし辺境の寄宿学校に編入したオーランドは、この世の怪を蒐集する少年ラフカディオ・ハーン―小泉八雲と出会う。彼の故郷アイルランドで休暇を送る二人は、死を呼ぶ“女の妖精”があらわれる館を訪ねる。旧家に隠された一族の秘密とは。のちに日本に帰化し、『怪談』を著す八雲若き日の青春奇譚!
著者等紹介
久賀理世[クガリセ]
東京都出身。東京音楽大学器楽科ピアノ演奏家コース卒業。『始まりの日は空へ落ちる』で集英社ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
80
怪に依存しない、ちゃんとした物語が綴られている。『怪談』の八雲がタイトルで、副題にはあの『黒衣の女』を連想させて読み手にはゴーストストーリーを強く意識させるが、実は扱う怪異は物語の要素でありながらその現実感を損なわない塩梅の良さを感じさせて…〈バン・シー〉〈チェンジリング〉〈顔のない従姉〉物語の中にあって必要不可欠で、その上怖さと共に巻末の参考文献の数々からも伺えるように伝承の裏付けも備えて構成されている。よい意味で裏切られたと云えました。2021/02/13
すがはら
38
ロビンのように普通に意志疎通して活躍する怪異がある一方で、怪異を信じつつも偽装してみせる人がいたりと現実と不思議が曖昧に混ざり合うところが何とも不思議な世界観。不思議な話を集めていると積極的にアピールし出して、ようやく小泉八雲っぽさが出てきました。目の病気ってそんなに大したことではなかったのかな。2021/04/04
mahiro
34
この世ならざるモノが見えるパトリックと学友のオーランドが冬の休暇にダブリンの実家に戻り怪奇な事件に巻き込まれる。若きラフカディオ・ハーンが主人公の物語だが、序章灰色の海を渡る船の中で幻を見る辺りから引き込まれた。バンシーとか陰鬱な墓地を望む館など設定も好みだし、現実と怪奇が入り交じる展開も良い、随分読みやすいと思ったら作者はラノベを書いている人らしい、本作も若きハーンシリーズ3作目。こういう事件物には気の合う、或いは反発し合う相棒2人が主人公と言うのが定番なのかな、そう言う設定多いな2021/05/29
雪苺
31
アイルランド編面白かった。1巻の冷い謎の印象だったパトリックが血の通った人間めいてるのが不思議ででも魅力溢れててオーランドと関わって変わっていったのが分かる。喧嘩からの仲直りは良き。オーランドが捨て身で生に執着してる様に見えないのが意外でどちらかというとパトリックのイメージだった。結末については全てを明らかに公表する事だけが良い事ではないというものだった。関係者皆が自分達の生活の保障というのもあるけどパディの心を第一に考えて動いていたのは一致してた。最初は御家乗っ取りかと思ってたんだけどね。2024/02/03
りらこ
25
好きだこのシリーズ。ひんやりと冷たい空気と、うっすらと靄のかかった世界。そこから浮かび上がる少年2人友情。あちらとこちらの境界が曖昧ななか、不思議な事件?にめぐりあい、というか引かれていき解決に向かう。今回はアイルランドに渡る船上から話は始まる。隠されたテーマ、家族の絆やモノに宿る想いなどについても並行して盛り込まれ、不気味さは感じない。3巻目と思ったら、講談社文庫に移行していてYAではなくなっている?次もこの2人の活躍を読みたい。2021/01/19
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