内容説明
幸せそうな人を見ると、モヤッとする、相手が得をすると損した気持ちになる、抜け駆けする人が痛い目に遭うのは当然、お前だけを特別扱いできない、など―日本人の思考の傾向は脳の特徴だった。豊かで多様性のある生き方のために、中野信子とヤマザキマリがアドバイス。
目次
第1章 なぜ人は他人の目が怖いのか(中野信子)(「魔女狩り」に見る人間心理の闇;幸せそうな人を見ると、なぜモヤッとするの? ほか)
第2章 対談「あなたのため」という正義―皇帝ネロとその毒親(人はいともたやすく正義中毒にはまる;なぜ読者が、皇帝ネロに感情移入したのか ほか)
第3章 対談 日本人の生贄探し―どんな人が標的になるのか(プチネロたちの脳内;「群れ」に生じる凶暴な安心感 ほか)
第4章 対談 生の美意識の力―正義中毒から離れて自由になる(境目の人々に見えている世界;なぜ混血児は優秀なのか ほか)
第5章 想像してみてほしい(ヤマザキマリ)(“出る杭を打つ”日本を恋しがるイタリア人の夫;思い知らされた“世間体”という日本の戒律 ほか)
著者等紹介
中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点をとおして明快に解説し、多くの支持を得ている。現在、東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
1967年、東京都生まれ。漫画家、随筆家。東京造形大学客員教授。1984年にイタリアに渡り、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。平成27年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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