出版社内容情報
おふとんにしずむ、わたし。わたしのみるゆめは、雨のなかカタツムリとのお散歩。わたしのみるゆめは、こわいものがいる暗い森。わたしのみるゆめは、綿毛とぶ気持ちいい花畑。そして……。眠りにおちる少女の思いを流れのままに描いた、ゆめの絵本。
内田麟太郎との最初の絵本『おもいで』では詩情あふれる情景を幻想的に描き、料理家・文筆家の高山なおみの自伝的絵本『どもるどだっく』では本能に生きる少女を大胆に描き、『ミツ』では愛猫との別れの体験を繊細に描くなど、注目の絵本を描き続けている画家、中野真典。その最新作は『ゆめ』をテーマに、眠りの風景を描く。ときに幻想的に、ときに大胆に、本能をゆさぶる絵で見る者の心をとらえて離さない、中野真典最新作。
内容説明
中野真典最新作。ねむれないよるに。
著者等紹介
中野真典[ナカノマサノリ]
1975年兵庫県生まれ。画家、絵本作家。大阪芸術大学卒業。在学中より障害児の学童保育で働き、卒業後保育士となる。子どもたちと過ごした時間、シベリア鉄道でのチェコへの旅、ダンサーをはじめとした様々な表現者と寝食をともにした若き日々…。目の前のもの、そこにある現象を体を通して描く。2018年には自身で立ち上げたレーベル「くちぶえ書房」から『旅芸人の記録』を出版。神戸・大阪・京都・東京などを中心に、各地で個展を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
10
《本屋》迫力ある絵。ぐっすり寝るのが、一番です。2020/12/23
timeturner
5
絵が超絶に素晴らしくてびっくり。雨ふりの日に紫陽花の咲く道を歩く、暗い森の中でひとりぼっち、暖かい野原で寝ころぶ、海で鯨と泳ぐ――夢を見る子どもの歓び、怖れ、不安、爽快感などが、無造作にも見える筆づかいでリアルに表現されている。2021/09/03
ちどり
4
夢を見ている女の子の顔にはっとして借りる。 静かで美しく 寝る前にそっと読みたい。2022/01/18
グーグー
2
大胆な構図と水彩(?)で描かれた絵がすばらしい。詩のような文も気持ちがいい。こういう夢を見る子は健やかに育つだろうな。2021/09/25
たくさん
1
遠くで多人数に読み聞かせするには迫力があってイメージも膨らむすごくいい感じだけれど、内容とか何かを伝えたいというメッセージ性があまりないので読んだ後にこうだったねって発展がしにくいようにも感じました。2021/02/06
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- 和書
- 半径5メートルのしあわせ