内容説明
ボッシュを分署から追いだしたバラードだったが、ある事件に興味を示す。十五歳の家出少女がハリウッドの路地で殺害されたかつての未解決事件だった。彼女はボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に取り組むが、日々の捜査にも追われ、ボッシュと別行動を余儀なくされ、思わぬ危機に直面することになる。Amazonオリジナルドラマ「BOSCH」原作シリーズ。全米年度ベストブック多数選出!ボッシュ&バラード共演!衝撃のエンディング。
著者等紹介
コナリー,マイクル[コナリー,マイクル] [Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。彼の手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる
古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
今回は、深夜勤務のバラードとボッシュがタッグを組んでのむかしの未解決事件を再捜査しなおす話です。ボッシュとバラードが交互に語り手となりますが、やはり一筋縄ではいかないのと、途中に入るまごまとした事件への対応などで結構時間がかかったり、ボッシュも危機に陥ったりします。地道に昔の資料を漁ったりしますが、ひょんなところから事件の先行きが見えてきます。ボッシュも今回で警察をやめて年金暮らし(バラードよりも年収は多いとのことで)に移るようですね。ですのでミッキー・ハラーやバラードとの共同作業が増えていくのでしょう。2022/09/02
ケイ
110
65歳になったボッシュ。年相応の役目を負わされ、女性からの助けも得て命拾いし、事件も解決する。身の丈にあったことに少しづつ慣れていってくれるのは安心だが、ボッシュシリーズとはすでに違ってきてしまっている。違う読み物として受け入れればいいのだろうが、さみしくもある。2021/09/22
のぶ
88
下巻に入り、上巻でボッシュが調べていった過去の事件は、9年前の未解決殺人事件で15歳の家出少女がハリウッドの路地で殺害されたものだと判明する。この事に興味を持ったバラードは、ボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に取り組む事になる。だがバラードは他にも多くの事件を抱えていて、ボッシュと別行動を余儀なくされる。作品全体として思っていた以上に複雑な展開が待っていた。本作が前作の「汚名」の続編であることも関係している気がする。だが新たなキャラクターのバラードの登場は魅力的で、今後のシリーズを期待させた。2021/01/01
パトラッシュ
86
(承前)犯罪と欲望と麻薬のるつぼであるロスの夜は、本当に人が住めるのか疑わしいほど汚れきっている。しかし、そんな悪徳の都に対しボッシュもレネイも決して絶望しない。味方であるべき警察組織に疎外されながら犯罪捜査の仕事に誇りをもって取り組み、命を狙われたり泥の中を這いずり回っても「なんてすてきな世界」と言い切る。自分の正義を貫き通す彼らがヒーローだからこそ、読者は彼らを愛するのだ。互いを認め合った二人はバッジのない捜査チームを結成する。若い仲間を得たボッシュが、これから先も活躍する予感に満ちたラストは美しい。2020/12/09
stobe1904
60
【ボッシュ&バラード】上巻の流れを受けて、家出少女の殺害事件を追うボッシュとバラードの共同捜査がかみ合い始めてストーリーがスピードアップしていく。ボッシュとバラードのキャラをうまく生かしたストーリーの建て付けや、キャラの厚みを出していくさまは、相変わらずとても上手い。真実のためには手段を選ばないボッシュの剛気さは、老境に差し掛かっても健在だった。次作はこの2人とミッキー・ハラーが加わるようなので、とても楽しみ。★★★★☆2021/08/04
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