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内容説明
礼の心の音を聞いた気がした、梅雨の時期―そして梅雨明け。降り続いていた雨は幻のように消え、暑い夏がやってきた。礼と二人で登校することにしてから、あっという間に時間は過ぎる。そんなある日、怪我をした少年を助けた俺は、家まで送る途中で、彼の姉と出会う。宮子という名の彼女は、実は同じ学校の後輩で、お礼としてクッキーを後日持ってきてくれた。それをきっかけに、俺と礼、そして宮子が加わった、少し不器用で、でもどこかあたたかな関係は次第に深まっていき…!?「先輩っ!アタシ、先輩のこと、好きみたいです!」コミカライズも超話題!webで人気の青春ストーリー第二弾!
著者等紹介
天道源[テンドウゲン]
別名義:斎藤ニコ。第23回スニーカー大賞・特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
真堂礼と二人で登校し始めて梅雨が明けて、暑い夏がやってきた頃。怪我をした少年を助けた荒木陣が、家まで送る途中で彼の姉・柳宮子と出会う第二弾。すっかり一緒にいるのが当たり前になっても相変わらず鈍感な発言を繰り返す陣に、乙女心パンチをたびたび繰り出す可愛い生き物と化した礼が微笑ましいですが、複雑な家庭事情を抱える宮子もまた二人に感化されて、自分の気持に素直に向き合うようになってゆく優しいエピソードにはぐっと来るものがありましたね。陣の不審な行動が気になる礼と舞のしまらない探偵コンビの短編もとても良かったです。2021/02/26
しぇん
29
一巻が綺麗に纏まっていたので続きが不安でしたが、完全に杞憂でした。礼ちゃん、舞ちゃんの可愛らしさを維持しながら新ヒロインも上手く絡めてきていました。読んでいて、少し切ないけど優しい気持ちになれる話も継続されていて満足です。コミカライズの出来も良いので楽しんでましたが両方少し更新が遅いのが玉に瑕ですね。三巻はまだなのでしょうか?2021/12/05
げんごろう
22
普通のラブコメとは一線を画す人間ドラマ。個人的に前巻を超える面白さで大満足。 新ヒロイン宮子の心の中も、持ち前の美しく表現豊かな筆致で描かれていて、彼女の持つ繊細さが凄く伝わってきました。 今後彼らがどんな関係性を築いていくのか。次巻も楽しみです。 2021/03/14
ツバサ
21
2巻は新キャラ宮古が登場。家庭の事情で振り回されて自分の気持ちに蓋をしていた少女でした。俯瞰しているのは良いことだけど、ずっと眺めているだけでは変わらないというのを陣と礼の姿を見て話して、影響を受けて前に進んでいって良かったです。陣の本音もポロリと落ちて、ますます楽しみなシリーズになっていきそうです。2021/03/03
おにおん
19
陣・礼とは別のキャラが中心の内容となっていましたが、それでも物語の核となる部分は確実に前進していて、著者さんの構成力の高さに驚かされました。これまでは「面愛面はどう進展させていくのかな」と思っていましたが、陣の内なる思いも描写されていて、今後の物語の筋道を示してくれていました。恋愛とは違った側面からも楽しめるので、次巻もそういった濃い内容に期待します!!2021/03/22