- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 講談社ラノベ文庫
内容説明
終末後の世界。最後の命令―ラストオーダーに従い、終わらない戦争を戦い続ける機械兵士・リア。人間たちの住処を追われた兄妹ノーリィとミクリを保護したリアは、二人と、彼らとともにいた人間・キツネを護り導きながら過ごす中で、過去の記憶を呼び起こされていた。残存兵の集まり、最後の上官命令をともに聞いた、ドラ、ウッル、シオンの3人の仲間たちと、彼らの最期を―。一方、文明の残り香を目の当たりにし、戦争の継続を信じていないノーリィは、リアを解放するためにあることを決意し―!第1回リデビュー小説賞受賞作、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
12
リアの戦争を終わらせる為にノーリィが旅立つ中、リアがかつて仲間と共に過ごした百年間を思い返す今巻。―――全ては遥か悠久の彼方、その先に繋いだ希望の色は。 百年もの間、仲間と共に戦い続けた。長きにわたり戦い続け、一人、また一人と欠けていく仲間達を見送って。それでも尚、終われなかった。長きにわたる彼女の戦いの記憶を語り、彼女やその仲間達が何を思い戦い続けてきたかを語る、切なく重く、果てしなく壮大な面白さを出してくる今巻。全ての先、そこで齎された希望が救いであると信じて。 うん、最高に面白かった。2021/01/05
くもり
9
まずは2巻を発売してくれてありがとうございます!最初は時系列に戸惑ったが最後に納得。1巻の内容を補完して感動を高めてくれる素晴らしい話だった。リアが100年も最後の命令を守り続ける理由を本当の意味で理解したら涙が止まらなかったわ。登場人物それぞれが誰かを想って生きた話なんて感動しないわけないし、悲しいだけの話でも無かった。打ち切りは残念すぎるが、それでも満足度は高い。最後10日は短い気はしたけどな。1巻で無力な子供が、2巻であの人がヒーローへと成長していくお話でもあったんだね。2020/12/26
dorimusi
7
1巻読んだのが4年前ということで、ほぼほぼ覚えてなかった。1巻もざっと見返したうえで、面白かった。2巻単体でも面白かったけど。ただラノベではディストピアモノは流行らないよね。3~4巻書ければもっと深く書けただろうに・・・。 人の脳を使った兵器と人より人らしいヒューマノイドの対比をもっと深く書いてくれれば…‥ ラストをハッピーエンドにするのは良いとして、10日で通信筒が届く距離に軍を維持するほどの人口がいたら交流ないわけないじゃん…。工作を疑うレベルかと。終わりがちょっと雑で残念。2024/11/24
灰音
5
1巻での不明部分の回収。 思い出話巻。 終わり方もスッキリしてて好きな感じでした。 2巻完結なのに、いい感じにまとめられてて面白かったです。2022/02/14
ぎゃぐれー
5
久方ぶりの2巻。100年間の最初の50年を共に戦った仲間たちの昔語り。結末は知っているがそれでも見せ方がうまいので感情移入できる。ラストシーンはとってつけたような感じで作者の苦悩が感じられる。コミカライズされているので売れていないとは思えないんだけど、世知辛いのぉ。2021/11/10