出版社内容情報
小沢 章友[オザワ アキトモ]
著・文・その他
十々夜[トトヤ]
著・文・その他
内容説明
開国か攘夷かをめぐって、国中が割れた幕末、渋沢栄一は農民から幕臣となって最後の将軍・徳川慶喜に仕えた。ところがパリ万博に出張している間、明治維新で幕府は消滅してしまう。帰国後は実業家として、日本の近代化に力を尽くした。国を富ませることの大切さを説く栄一の心の中にいつもあったのは『論語』。「道徳と経済は両立する」―その思いを貫いた生涯とは。小学中級から。
著者等紹介
小沢章友[オザワアキトモ]
1949年、佐賀県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。『遊民爺さん』(小学館文庫)で開高健賞奨励賞受賞
十々夜[トトヤ]
イラストレーター。富山県生まれ、京都育ち。児童書の装画を中心に、キャラクターデザインやゲームのイラストなど幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaorin
6
娘の本棚より拝借し読了。 巻末の年表を見て、帝国ホテル、帝国劇場を創立させた事を知る。この辺りの創立に至る経緯も知りたくなった。2021/07/15
市井吉平
5
小学生の娘に読める本をと思って買っていたもの。大河ドラマ撮り溜めていたものも中盤までいっていたので、それも手伝って気軽に読めた。農民から幕臣に。フランスに。その間明治維新。帰国後ほどなく明治政府の一員に。そして民間で多くの企業の設立に携わるー本当に波瀾万丈である。前半生で内容の3分の2以上。民間での活躍はかなり駆け足である。「小学中級から」とあるけど、小学生中学年、高学年だったらどう読むのかな。少し歴史の知識があったほうが面白いかも知れない。2022/02/06
逍遥遊
5
32-05-20210922 この本、大河ドラマのネタ本?っていうくらいに同じストーリー。当たり前か。伝記としてなら十分伝わったと思う。2021/09/22
たつや
3
図書館で見つけ、衝動借り。イメージは明治大正の実業家。読んでびっくり江戸時代生まれの人でしたか。徳川慶喜とも大いに関わり、昭和迄生きていたという事も驚く。そして、「論語」が読みたくなった。2021/10/13
タバサ
2
恥ずかしながら歴史に疎い私は、新札の顔となる渋沢栄一が何をした人か、この本で初めて知りました。商人の息子が、商人に戻るなんて良くできた話ですが、他業の経験を経て、それを糧として発展させていった志は見事ですね。行動の基本は論語であり、知識と行動を一致させて成功しています。それにしても、実力や知識のある人を嫉妬して失脚させようとする輩は、いつの時代にもいるもの。しかし本物はちゃんと生き残り人望も得るものですね。ざっくりと渋沢栄一を知った気になれました^ ^大人だから普通の伝記も読んでおこう。2021/07/04