講談社選書メチエ<br> 大仏師運慶―工房と発願主そして「写実」とは

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講談社選書メチエ
大仏師運慶―工房と発願主そして「写実」とは

  • 塩澤 寛樹【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065211656
  • NDC分類 712.1
  • Cコード C0321

内容説明

鎌倉時代の大仏師、運慶とはいかなる存在だったのか。定朝を祖とする正系仏所の流れを汲み法印にまで上り詰めた運慶。朝廷・幕府という二元的支配構造による時代の大きな変動期、院・天皇・将軍・御家人など各種パトロン層の依頼を受けて東大寺・興福寺の復興、東寺、願成就院などの様々な造像に関わった、その実情と、工房主宰者としての制作力とは?後に「天才」とも冠される運慶の実像に迫る。

目次

第1章 造像と仏師
第2章 運慶論の形成と鎌倉時代彫刻史
第3章 「運慶作」の実情―仏像の制作と工房
第4章 背景としての社会構造と造像及び仏師―運慶はいかなる存在か
第5章 鎌倉新様式とは―「写実的」表現と本覚思想
第6章 運慶の事績上の問題点

著者等紹介

塩澤寛樹[シオザワヒロキ]
1958年、愛知県に生まれる。1982年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。現在、群馬県立女子大学教授。博士(美学、慶應義塾大学)。専門は日本美術史、日本彫刻史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chang_ume

11
運慶「神話」の相対化を図る。仏像制作体制の再検討を踏まえ、般若寺大日如来像を「康慶」作とした新解釈は、興福寺北円堂仏像群を運慶作とした理解と整合するもので、「運慶」作が特権的に評価された現状に一石を投じるもの。また奥健夫氏の業績をもとに、鎌倉彫刻の過剰表現を中世「生身仏像」信仰ならではの表現として再評価し、本覚思想を鍵概念として仏像史の系譜に位置づける。ただ本書主旨でもある「写実」批判については、辞書的な語義解釈にとどまるようで、写実(理想主義)を扱うならば、西洋美術史の古典主義理解が不可欠ではと思った。2021/04/24

田中峰和

5
日本史で習う仏師と言えば、運慶くらいしか思い浮かばない。それほど有名な運慶であるが、その実態、そもそも仏師についてもあまり知らない。鎌倉時代初期に活動した運慶だが、円派、院派と呼ばれる京都仏師とは別派の奈良仏師であった。父とされる康慶に連なる運慶は、慶の一字を名乗ることから慶派とも呼ばれる。天才運慶論が確立したのは、明治以降の西洋美術の写実主義の導入と結びつく。運慶ものみを持っただろうが、むしろ寄木造を一般とする造仏は大仏師とその指示を受ける数人の小仏師、さらにのみをふるう数十人の弟子たちが参加する。2020/11/15

こまさん

1
「運慶神話」に対する斬りこみがメイン。たいへん勉強になった。2020/11/16

katashin86

0
現実の人体を表現した「写実的」スタイルに感じ取られる創造性から、日本仏像史の巨星として特別視される運慶。本書はその流派的立ち位置、表現の由来、運慶の事績が拡大し続ける現状への批判など、通説的見解を排し、仏師としての実像に迫る。 朝廷・公家・武家それぞれをクライアントにもつ有能な工房経営者であり、写実表現も自身のクリエイティブではなく当時の仏教思想を背景にするものとする著者説は納得できる。しかし、通説・重ねられたイメージが「ご由緒」としての意味・価値をもつ仏像を、フラットに拝することの難しさもまた感じた。2020/11/30

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