完全犯罪の恋

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  • サイズ 46判/ページ数 162p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065211199
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「人は恋すると、罪を犯す。
運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。
その罪を明かさないのが、何よりの罰」
             ーー中江有里

「私の顔、見覚えありませんか」
突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。

芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。「教えてください。どうして母と別れたんですか」
下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。
芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。

内容説明

四十代後半、キャリアに行き詰まった作家「田中」の前に、突然現れた若い女。彼女は何者なのか―。著者、初めての恋愛小説。

著者等紹介

田中慎弥[タナカシンヤ]
1972年山口県生まれ。山口県立下関中央工業高校卒業。2005年、「冷たい水の羊」で第37回新潮新人賞受賞。2008年、「蛹」で第34回川端康成文学賞受賞。同年、「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞受賞。2012年、「共喰い」で第146回(平成23年度下半期)芥川龍之介賞受賞。同作は2013年9月、映画化された。2019年、『ひよこ太陽』で第47回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケンイチミズバ

81
眼の前のこの女性が自分の娘になっていた可能性もあるかも知れない件。これも有名税なのか。と、最初は思わされた。 緑の娘だという静に詰め寄られる。あなたと母は恋人だったらしいではないか。母の影響であなたは文学に目覚めたのではないか。母がああいうふうになったのはあなたのせいでは ないか。文学賞を受賞するとこういうこともあるのかも知れない。これは何が起きているのか、先が気になる。過去と今を行き来し、ラストに作家は作家として自分が向き合う原点に立ち返ることになる。シリアスなこのラストは思いもよらないものだった。2023/01/16

パトラッシュ

76
主人公は田中姓を名乗るが、血と泥と反吐をぶちまけたような小説を延々と書いてきた作者の私小説とは思えない。むしろ「自分でもピュアな恋愛小説を」との意気込みで、17歳の三角関係を書いてみたかったのではないか。三島や川端を愛読した部分だけが実体験で、高校時代に文学を論じ合える異性がいてほしかったとの願いを小説化したのか。その点は自分も同感だが、むしろ緑と森戸との過去の三角関係に絞って描いた方がすっきりしたのでは。緑の娘の静が母親の過去の恋愛をほじくり返すのは、美しい物語を汚してしまったように思えてならなかった。2021/03/16

ゆのん

67
始めはとても読み難く感じたが、読み進めていくうちに太宰的な文章に感じ始め以前に読んだ事がある様な錯覚に陥る。川端康成、三島由紀夫の名作や、文豪達の死様の描写が素晴らしい。辛く、苦しく、後悔の念に駆られていても、それでも生きてゆく。罪を背負いながら。生きるのは綺麗事じゃないのだと突き付けられた感じがする。2472020/11/04

ずっきん

67
私小説風恋愛小説なのかな。著者の作品は『共食い』『第三紀層の魚』しか読んでないけれど、比べると鮮烈さに欠ける。好みの問題かとも思う。ラストの断ち切り方がすごく好き。2020/10/16

優希

64
田中慎弥の作品にしては読みやすく純粋な文学といった印象でした。美しい純愛小説を描こうとしたのでしょうね。川端や三島を絡ませているのが現実として浮き彫りにしつつ、文学について話せる相手が欲しかったのかもしれません。世界を拒み拒まれた色彩が塗られているのだと思います。2021/04/18

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