出版社内容情報
木元 哉多［キモト カナタ］
著・文・その他
内容説明
「制限時間は１０分。あなたは、どうして亡くなりましたか？」つかの間の休息で現世を訪れた閻魔大王の娘・沙羅が出会ったのは家出した少年少女。父に生活能力がなく、母は病没を待つばかり。世間から見放された二人にはなぜか刺客が迫っていて―！悲しき人の因縁を霊界のやさしい裁判官が裁く。謎を解けば、あなたは生き返る―どこからでも読める珠玉のミステリシリーズ！
著者等紹介
木元哉多［キモトカナタ］
埼玉県出身。『閻魔堂沙羅の推理奇譚』で第５５回メフィスト賞を受賞しデビュー。新人離れした筆運びと巧みなストーリーテリングで武器。１年で４冊というハイペースで新作を送り出し、評価を確立。２０２０年、同シリーズがＮＨＫ総合「閻魔堂沙羅の推理奇譚」としてテレビドラマ化（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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nemuro
47
2020年秋、NHKの〈よるドラ〉で放送されたドラマ（主演・中条あやみ）が思いのほか面白く（本格的かつ豪華キャスト）て。思い出して眺めた本棚には原作本の第1巻（2018年3月20日第1刷）のみがソッと佇んでいた。そうかそうかと第2巻以降も買い揃えつつ読み進めてきた。昨年1月10日の第1巻読了から1年余り。著者は「『閻魔堂沙羅の推理奇譚』がデビュー作で、その後1年に4冊のハイペースで新作を送り出している」らしい。書店に並んでいたのは「2021年9月15日第1刷発行」第7巻の本書まで。しばし休憩して次を待つ。2022/02/09
よっち
46
つかの間の休息で現世を訪れた閻魔大王の娘・沙羅が出会ったのは家出した兄妹。父に生活能力がなく、母は病没を待つばかり。世間から見放された兄妹にはなぜか刺客が迫る第七弾。今回は珍しく下界に降りて休暇を取っていた沙羅が出会った兄妹を巡る長編で、母親がもう余命わずかというのに、そりゃ不安になるのも分かるなあと思ってしまう父親のクズっぷりが際立ってましたけど、それでも何だかんだで転機があって、友達になった兄妹にとっては優しい結末だったんですかね。ただ努力もせずに嘆くことに対する沙羅の説教は辛辣で効いてました（苦笑）2020/10/20
雪紫
42
ドラマ化決定、そして今回も長編！ 今回生き返りに挑むのは余命幾ばくもない愛する妻の現状にますますアルコール依存症となる駄目人間(子供あり)。流れ上仕方なかったけど前巻の瑕疵ともいえた沙羅の出番の少なさも解消(その沙羅と子供達の交流シーンが実に良い)。しかし、沙羅の説教やアドバイスは実に聞く(そして人物の描写が細かいから最後に頑張れと応援したくなる)。この話ドラマ化にピッタリと言われればーー答えは○っ。2020/09/20
なっぱaaua
41
前巻に引き続き長編でした。今回は初めて沙羅が現世に取り残されるという展開で子供たちとのやり取りはほっこりした。父親はクズだったが、結末は良かった。最後のシーンでは沙羅が人間に近づいているかもという気付きの一端を見せてくれた様な感じがする。推理そのものは登場人物が少ないだけに分かり易かったが、ドラマには向きそうな話でもあって、これは１０月からのドラマ化のLASTあたりに使われるのだろうか。しかし最近のNHKのドラマは攻めてるなぁ。2020/09/26
坂城 弥生
39
今回は人間界に旅行中に沙羅を襲ったトラブル編で、いつもとはちょっと違う感じの長編だった。2020/09/17
