内容説明
浮世絵の世界をのぞいてみれば、江戸のリアルな暮らしが見えてくる!江戸っ子の商いは日の出とともにはじまります。おや?奥から大名行列がやってきましたが、土下座しなくてよいのでしょうか。
目次
春夏秋冬(春;夏;秋;冬)
江戸っ子の暮らし(ちょっぴり怖い?非日常;大人も子どもも楽しい日常)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
28
たまたま観たテレビ番組が面白かったので、もっと詳しく読んでみようと借りてみた。私は浮世絵鑑賞が好きだと公言してはいたけれど、漠然と楽しんでいるだけだった思う。この番組、本書から学んだことは、浮世絵で拡大して見なければわからないような細部にまで意味があり、当時の庶民の暮らしぶりや職業、身に付けているものの身分の違いなども解説から知った。面白いと思ったのは、この静止画の描かれた人物は何をするための行動なのかという流れまで読み取れるということ。まだまだ勉強不足だな。もっと詳しくなれるよう鑑賞を続けたい。2021/03/18
いざなぎのみこと
7
最近、他の作品の影響から江戸の文化に興味を持ち始め、講義を聴きに行っていたりした関係で手に取ってみた一冊です。浮世絵から江戸の生活が様々浮かび上がってきて、楽しめました。有名な葛飾北斎の作品が本牧埠頭あたりだったり、花火大会が江戸の災厄の鎮魂なために始まったり、相撲が神社仏閣の修理のための勧進で行われてたりと、今でも身近にある日常が絵に描かれていて、勉強にもなりました。次は刀剣にもチャレンジしてみます。2021/09/28
やまとさくら
4
TV番組の書◎絵の中の奥の方や細かいところまで人間関係や 帯などのトレンド等々を解説◎【神奈川沖浪裏】は 船や漕ぎ手の説明など。。浮世絵をじっくり味わえるようになりそう2023/08/22
ssコスモ
2
一枚一枚の浮世絵の詳細な説明が、見逃してしまいそうな部分もいろいろ発見出来て面白い。2025/04/09
三井寿里
1
浮世絵を細かく観察しながら、そこに描かれたものから当時の暮らしを知ろう、という企画本。浮世絵展や画集で何度も見てきたお馴染みの絵を初めて隅々までじっくり観察(鑑賞ではない)しました。えっこんなものがあったんだ?!そんな意味があったの?!の連続です。2021/06/04