KCデラックス 週刊少年マガジン<br> 水は海に向かって流れる 〈3〉

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KCデラックス 週刊少年マガジン
水は海に向かって流れる 〈3〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065205877
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

「俺がいなければ、この人の肩が濡れることはなかったのに」

高校への進学を機に、おじさんの家に居候することになった直達。
だが最寄の駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性の榊さん。

案内された家の住人は26歳OLの榊さんと
なぜかマンガ家になっていたおじさんの他にも
女装の占い師、メガネの大学教授と
いずれも曲者揃いの様子。

ここに高校1年生の直達を加えた男女5人での
一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まったのだが、
直達と榊さんとの間には思いもよらぬ因縁が……。

久しぶりに始動した田島列島が自然体で描くのは
家族のもとを離れて始まる、家族の物語。


W不倫で家を出て以来帰らない榊さんの母親に会うため、直達は榊さんを連れて海辺の街を訪れた。彼女が新しい家族と幸せそうに暮らす姿を見て、対面を諦めそうになった二人だったが、直達が衝動的に踵を返し、榊さんと榊さんの母親は10年ぶりの再会を果たす。直達と榊さんは、いま、10年前のその先へと時間を進めるための短くて長い旅の途中にいる。長い間抑え込んでいた感情と向き合う二人が流れ着く先は──。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

59
読了後、涙が……。W不倫で家を出て以来帰らない榊さんの母親に会うため、直達は榊さんと海辺の街へ。だが、幸せそうに暮らす姿を見て、対面を諦めそうになった二人だったが、直達が衝動的に踵を返し、榊さんと母親は10年ぶりの再会を果たすことに。最初の章のタイトル名「わるものがかり」がいいねぇ~。榊さんは母親に怒りをぶちまける。「自分が生きている間くらい、怒っていたっていいでしょ!?」と。で、直達は思う。【純粋って、なんて非生産的なんだろう。この人はお母さんが大好きだったのに、なのに、もう怒ることでしか繋がれない】⇒2022/01/29

眠る山猫屋

53
修羅場スタート!家族を捨てた不倫母の元に乗り込む(当時の不倫相手の息子である)直達と榊さん(自称・迷子の旅行者ジャネット)。結局怒れない直達、なぜなら彼には父の不倫は過去の事。怒りたかったのは榊さんに寄り添いたかったから。だからってカツアゲですか(笑)直達の言葉は何度もスルーされて榊さんにはなかなか届かない。優しさは届いているのに。優しさと思いやりが交互に積み重なっていく様は素敵だ。「さもイイコト言ってるていで、俺を突き放すのやめて欲しいと思ってますよ」「最高の人生にしようぜ」こんな台詞、言ってみたいぜ。2023/05/19

いわし

53
「俺がいなければ、この人の肩が濡れることはなかったのに。」ちょっと気になる年上の女性とひとつ屋根の下で暮らすことになる中学生の直達。めぞん一刻のような荘モノだけど、2人には特別な因縁があった。直達のことが気になる美少女の泉谷さんも可愛いけど、10歳も年上なのにどこかほっておけない榊さんの可愛さよ。まだまだ子供の直達と、大人だけど子供のままな榊さん。身勝手な大人の振る舞いで止まってしまった時計は、2人の出会いで動き始める。テーマの重さを感じさせない、ゆるやかでやわらかい物語。ラストの榊さんの言葉最高すぎる!2021/01/16

ジョゼ★マイペース出没@アイコン変更

52
色々な感情をうねうねとかき回されるお話なのだけれど、小ネタもありコミカルなところがあって楽しい。 ラストはタイトルにあるように「水は海に向かって流れる」感じで、スゥーっと心が軽くなりました。 とても良かったです。ちょっとホロりと感動しました。 純粋っていいな。2022/02/10

akihiko810/アカウント移行中

45
完結巻。ダブル不倫した親の子同士が共同生活を送ることになる話。『このマンガがすごい!2021』オトコ編 第4位。榊たちはとうとう榊の母親に会いに行くことになる…。7.5/10点  前作「子供はわかってあげない」の映画化でのりにのってる田島列島。本作はやや苦い大人の香りのするボーイミーツガール漫画になった。ゆるくてほのぼのシュールなギャグを交えながら、上質な映画のような少し苦い「大人と子供の中間」の思春期を描く。田島列島は本当に「人の機微」を描くのが上手く、期待する漫画家だ。映像化待ったなしだろう2021/04/26

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