出版社内容情報
天文19年(1570)、九州を制覇する勢いを見せていた西の大国・大友氏で国を揺るがすお家騒動が勃発した。「二階崩れの変」。当主の義鑑が、嫡男・義鎮(後の宗麟)を廃嫡して愛妾の子・塩市丸を世継ぎに据えようとして起きた政変だ。大友家重臣の吉弘鑑理は、義鑑の意向に翻意を促そうとするが逆に義鎮を討つよう命じられてしまう。吉弘家が大友第一の忠臣であることを自任する鑑理は、主命には逆らえない。懊悩しながらも兵を動かしていると、廃嫡反対派の動きが素早い。塩市丸は殺害され、当主・義鑑も重傷を負ってすぐに落命。義鎮が新当主の座に就く。梯子を外された形の吉弘家は謀反の疑いを掛けられ、改易の危機に立たされる。それでも鑑理は釈明もせず、亡くなった前当主への「義」を愚直なまでに貫こうとした……日経小説大賞受賞の本格歴史小説。
内容説明
天文十九年、九州の大国・大友家を揺るがすお家騒動が勃発した。当主・義鑑が嫡男・義鎮(後の宗麟)を廃嫡しようとした「二階崩れの変」である。権謀術数、保身、裏切り、野望が渦巻く政変の中で、ひたすら亡き前当主への義を貫こうとする吉弘鑑理と、弟鑑広の運命は…。日経小説大賞受賞の本格歴史小説。
著者等紹介
赤〓諒[アカガミリョウ]
1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。上智大学教授、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kawa
Book Lover Mr.Garakuta
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