講談社文芸文庫<br> 男

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講談社文芸文庫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065203767
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

文芸一般;文芸一般;;;;;;;;;;;;;;;;;;

内容説明

「惚れる男がいてくれることは、なんと嬉しいことだ」羅臼の鮭漁、製鉄所、森林伐採、下水処理、ごみ収集、救急医療、橋脚工事―日常の暮らしを支える現場で黙々と働く男性たちに注ぐ、やわらかく細やかな眼差し。現場に分け入り、プロフェッショナルたちと語らい、自身の目で見て体感したことのみを凛とした文章で描く、行動する作家・幸田文の随筆の粋。

目次

濡れた男
確認する
切除
火の人
傾斜に伐る
都会の静脈
まずかった
ちりんちりんの車
救急のかけはし
並んで坐る

ちどりがけ
当世床屋譚―都築彦太郎氏の場合
植える
出合いもの
いい男
男のひと
素朴な山の男
男のせんたく
男へ

著者等紹介

幸田文[コウダアヤ]
1904・9・1~1990・10・31。小説家・随筆家。東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。1928年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚。幸田家に戻り、父の傍らにあって家を守り、父の最期を看取る。47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。その清新な文体が好評を博し、随筆家として出発。56年『黒い裾』で読売文学賞、57年『流れる』で芸術院賞等を受賞し、小説家としても文壇的地位を得た。70年頃から、奈良法輪寺三重塔の再建のために奔走した。著書は他に『おとうと』『闇』『崩れ』『木』『台所のおと』『きもの』他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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愛玉子

27
昭和三十年代の『婦人公論』の連載を中心に編まれた、いわば「お仕事拝見ルポ」である。「働いている男ほど、男性の好ましさを発散させているものはない」鮭を漁る人、機関車の運転士、医師のひたむきな姿。製鉄所では鉄の火に圧倒され、下水道では下水にゆらめく黄金色の一塊(!)に哀感を寄せ、厨芥集めのきつい作業を目の当たりにして動揺したりしながらも敬意を持ってじっくり観察することは忘れない。そこで見たもの、感じたことを細やかに描きだす凛とした文章が読んでいて心地良い。オリムピックを控えた東京の猥雑な雰囲気も興味深かった。2021/09/26

amanon

9
本書の時代から、職業観や各職業を巡る環境、そして男女間の職業の差がかなり軽減された現在を思うと、何とも言えない感慨を覚える。扱われている職業の大半は、今も女性には難しいであろうとされるものだとはいえ、著者の格現場に携わる男性への視線は、やはり時代的な要素が強いと思わざるをえない。でもだからこその読みどころが少なからずあるというのも事実。個人的にはオリンピック前の下水道がまだ整っていなかった東京の事情はかなり驚かされた。また、少年院の教官が収監された少年達に向ける愛情と複雑な思いは時代を経ても胸を打つ。2020/10/18

フリウリ

7
昭和30年代の主婦雑誌における、職場に出向いて働く男たちを取材する、という体験型ルポルタージュです。(おそらく)幸田文が苦手とする「男」に焦点を当てているのは、おもしろい編集方針です。取材先はさまざまなのですが、なにか同じ色合いの布を、次々と広げられているような気持ちになりました。幸田文の上手すぎる文章に酔えない人には、なかなか厳しいなと…。ごめんなさい。52023/08/20

shomma

4
また妙な本を見つけてしまった。幸田文がさまざまな仕事をする男を観察して描く。機関車の運転士、製鉄所の作業者、林業従事者、下水道の清掃業者、橋の橋脚を作る土木作業者。2025/01/18

MIYA

2
下水処理、ごみ処理、製鉄業や漁業など、なくてはならないがとてつもない気力体力を要求される仕事に従事する「男」のルポエッセイ。価値観の"アップデート"に照らし合わせれば、本書は今や前時代の遺構としか受け取られないかもしれない。それでもなお、幸田氏がここに書き記した"男"たちの姿には、いつの時代に読まれても光り輝くものが確かにある。2022/11/14

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