内容説明
笑いは良いものなのか、それとも悪いものなのか。日常のさまざまな状況や関係の中に生まれる笑いについて、西洋哲学は「優越感」を、あるいは「小心さ」を見た。しかし、そもそも笑いという現象を解く一個の原理があるのだろうか。本書では「笑いとは平穏な日常の破裂である」という視点から、「優越」「不一致」「ユーモア」の笑いを分析、日本社会の笑いの状況を見渡しつつ、秩序・掟への揺さぶりとしての笑いの可能性を考える。
目次
第1章 優越の笑い(優越の笑いと笑ってはいけない問題;笑ってはいけない問題とステレオタイプ;優越の笑いが変容するとき)
第2章 不一致の笑い(不一致の笑いについて;「笑いの空間」の成立条件;「笑わせる者」と「笑う者」とのすれ違い)
第3章 ユーモアの笑い(ユーモアと気分の感染;日本社会とユーモア;お笑い以外のユーモア戦略;日本社会の中でユーモアが育まれる条件)
著者等紹介
木村覚[キムラサトル]
1971年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は美学、ダンス研究。現在、日本女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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