愚行の賦

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065202425
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報


人はなぜ
愚行を怖れ
しかも魅惑されるのか

フローベール、ドストエフスキー、ニーチェ、バルト、そして谷崎潤一郎
愚行は西洋近代が考案した〈人間の宿命〉である

「愚」という尊き徳をめぐる最新長篇論考

愚行を地上から消滅させることは不可能であると認識していた者は、いつの時代にも少数だが存在していた。だが多くの者は、何らかの条件さえ整えば、人は愚行に対して勝利を収めることができるものだと考えていた。しかし今日にいたるまで愚行は消滅することなく、それどころかますます猖獗を極め、強固な構造として世界に遍在している。

内容説明

人はなぜ愚行を怖れ、しかも魅惑されるのか。愚行は西洋近代が考案した“人間の宿命”である。「愚」という尊き徳をめぐる最新長篇論考。

目次

愚行は人を苛立たせ、魅惑する
わが偽善の同類、兄弟よ
ぼくはあの馬鹿女のことをみんな書いてやる(フローベール)
わたしは本当に白痴だったのです(ドストエフスキー)
わたしはなぜかくも聡明なのか(ニーチェ)
おまえが深く愛するものは残る その他は滓だ―愚行と後悔
馬鹿なことは得意ではない(ヴァレリー)
稲妻にさとらぬ人(バルト)
わたし独りが鈍く暗い(老子)
「愚」と云ふ貴い徳(谷崎潤一郎)

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年大阪府箕面生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。エッセイスト、批評家、詩人。文学、映画、漫画などを中心に、多岐にわたる今日の文化現象を論じる。明治学院大学、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)、清華大学(台湾)などで、映画史と日本文化論の教鞭をとった。93年『月島物語』で斎藤緑雨賞、98年『映画史への招待』でサントリー学芸賞、2000年『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞と講談社エッセイ賞、02年『ソウルの風景―記憶と変貌』で日本エッセイスト・クラブ賞、04年『白土三平論』で日本児童文学学会特別賞、08年『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』で桑原武夫学芸賞、14年『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞、19年『詩の約束』で鮎川信夫賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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日向野

1
ドゥルーズは、愚行とは思考の誤謬にすぎないという考えこそ、プラトン以降、西洋哲学が陥ってきたドグマであると一刀両断する。愚行を外部から偶然に到来した単なる認識の過ちだと見做して済ます事、経験論的決定をもってよしとする回避的態度は改められるべき。 彼は既存の哲学を批判するあまり、文学の哲学に対する優位を口にする。 「最低の文学は愚行集を作るだけだが、しかし最高の文学は、愚行の問題に憑かれている。最高の文学はそのまま進むと、哲学の入口にまで到達する。宇宙的、百科全書的、グノーシス論理的な全次元が与えられる。」2021/05/03

nico560

1
過去の著作やその人自身を分析し、愚行というものはどういうものかを教えてくれる。正直な話、途中で何を言っているか分からなくなってきた部分が、たくさんあった。自分は、過去の文学作品をあまり読んだことがなかったので、ドストエフスキーの「白痴」の内容を少し知ることができたので、それで良しとしよう。2020/10/24

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