講談社文芸文庫<br> 野川

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講談社文芸文庫
野川

  • 古井 由吉【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2020/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065202098
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大空襲から戦後の涯へ、時空を貫く生涯の道。現代文学の最高峰、古井文学の原景をたどる名篇。
急逝した友人が抱え続けた空襲の夜の母子の秘密。狂気をはらむ年上の女との情事に囚われた学生時代の友人。そして防空壕の底で爆音に怯えた幼時の自分。生涯の記憶は歳月を経て自他の境を超え、老年の男の身の内で響きあう。戦後の時空間にひしめく死者たちの声とエロス、現代の生の実相を重層的な文体で描いた傑作長篇小説。解説・佐伯一麦。

内容説明

急逝した友人が抱え続けた、空襲の夜の母子の秘密。狂気をはらむ年上の女との情交に囚われた学生時代の友人。そして防空壕の底で爆音に怯えた幼時の自分。生涯の記憶は、老年の男の身の内で響きあう。戦後の時空間にひしめく死者の声とエロス、現代の生の実相を重層的に描いた長篇小説。

著者等紹介

古井由吉[フルイヨシキチ]
1937・11・19~2020・2・18。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ、ムージル等を翻訳。文学同人誌「白猫」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘らと“内向の世代”と称される。77年、高井らと同人誌「文体」を創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞、87年、「中山坂」で川端康成文学賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちぇけら

19
連句のように断続的な、しかし永劫を思わせる濃密な時間をとおして、錆びついた戸を開けるように記憶がよみがえる。時間は伸び縮みし、過去の出来事を常に背中に感じさせる。幻のような交合の記憶から、思わず振り返ってしまうほどふくよかな肌の匂いがたつ。女の寝姿よりも、乱れた寝跡のほうが夜の匂いが濃いのはなぜなのか。夢とうつつが絡み合い、聞いたような、聞かなかったような声が顫えては消える。「死んだ女を、また手にかけるようなことになってはいけないの」唇が当てられた頬に、今もなお熱が残っているようで、物憂く息を吐き出した。2021/01/16

Gakio

2
「野川」読む古井が古井たる所以2022/12/18

のがみ

1
古井由吉の小説は永劫の反復という意味でも、夢と現実と過去を不断に行き来するという意味でも「時間」は一つのテーマであるように思われる。『野川』はおおよそ井斐の話と内山の話というふうに分けられる。「時間」は両者の話に通底するテーマであり、井斐の話ではより濃く現れ、内山の話では「空間」が意識されているような印象を受けた。タイトルにもある野川は井斐の話を通して生と死を媒介する役割を持つ。井斐は生きながらに野川の辺りで行われる自身の葬式の様子や空襲から母と逃げた体験を語り、野川は私の中の空襲の記憶と結びつく。2020/09/15

TketBLUE

0
講談社の発売予定リストに本書を見つけたとき、通常の文庫版を復刊すればよいのでは(そちらの方が千円以上安い)、と訝ったものだが、発売されてみれば早々に購入していた。巻末の年譜はやはり今年二月の作者の死まで明記されて、いわば完結している。昔の文庫版と比べるならば、これが眼目か。手に取りやすい形で、完全版の年譜を持っておくのもいいだろうと自分を宥めている。しかし、評論を物するわけでなし(閑暇も知恵も足りない)、これを積極的に活かす機会があるものか、あやしい。ともあれ要再読。2020/06/12

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