内容説明
呼ばれた子どもは必ず行かなければならない―。「夏のお城」への林間学校へ招待された少年少女たち。全身緑色をした不気味な「みどりおとこ」の引率のもと、古城での共同生活がはじまった。彼らはなぜ城に招かれたのか?同じひと夏を少女の視点で描く「七月」と、少年側から描く「八月」を一冊に収録。
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった『六番目の小夜子』で’92年にデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、’06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門、’07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、’17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞と第14回本屋大賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
81
女の子編の「七月」と男の子編の「八月」、合冊本。今流行りの病を思わせるシチュエーション。「七月」で、状況を理解した上で「八月」で更に深く掘り下げる仕組みだから、間違えて八月から読んだ人は何のこっちゃになってしまうね。電子版の合冊本で読んだけど300ページしかなくて、ほんとにちゃんと全部なのか?と心配。だって別々の本だとそれぞれ200ページ以上あるみたいだし。お話はそこそこ面白かったんだけど、そればかりが気にかかる読書だった😞2020/09/12
NADIA
79
恩田陸らしいホラーファンタジー。あんまり怖くないけど。後半部の『八月は冷たい城』は既読だったが、例によってほぼ忘れていたので新鮮に読めた。それにしても「伝染病で隔離されている病人の死期が迫るとその子供達が隔離病棟に隣接した施設に集められ、全員の親を見送るまで林間学校生活を強制される」とはまた無理のある設定だなあ。そして全身緑色の巨人「みどりおとこ」がこの世界に不気味さを添えているが、その「みどりおとこ」の正体がそれまでの静かな世界観を覆すエグさ。かなり強烈なのに、なぜ忘れていたのか自分でも不思議(笑)2021/01/25
annzuhime
62
恩田陸らしいホラーファンタジー。夏流城に集められた少年少女のひと夏の出来事。何も分からずみどりおとこに追われるところが怖い。お城での林間学校。これはどういうこと?って謎のまま終わるし、無理な設定も多々あるけど、全体的に漂う雰囲気が良かった。悲しくそしてゾッとする出来事。この城から1歩踏み出した少年少女たちが、幸せに生きられるといいなと思う。今までの恩田作品の中では、あっさり読めるダークホラーでした。2021/04/01
だまだまこ
57
「なつかしいという気持ちは 恐ろしい気持ちに似ている」そんな序詞から心を掴まれる。物語が始まる予感。何も知らずに連れて行かれる夏流城は、鐘のルール、水路を流れてきた花を数えるなど謎が多い。少女達の「7月」少年達の「8月」どちらも不安定な気持ちがすごくリアルだった。親を亡くす漠然とした怖さと、姿も見えないし葬式もなく実感がない、悲しむに悲しめない自分の言いようもない気持ちは、今のコロナでもありそうな状況でざわざわした。最後のみどりおとこの正体にはもう言葉もなく…ダークファンタジーという言葉に納得。2020/10/16
雪紫
51
何処か、不思議で幻想的。と書くといつもの恩田さん。同じ城、ただし男女で分かれた林間学校。七月で謎が明かされたからこそ八月で一気にミステリになったけど、それでも恩田さんの雰囲気や不穏、謎めいた感じは変わらない。まあ、両者ともども雰囲気に依存した感は強いけど。林間学校は終わる。喪失し、そして子供達は大人になっていく。2025/07/08
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