感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぇけら
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きみの弾いたメロディがあたしを抜きさって、秋の風にとけてゆく。マイナーコードのあいつに抱かれて、体温は恋のようにあつくて、恋のようにつめたいなあと思った。昨日匂った金木犀はもう散っている。慎重に選んだはずのことばもそれとおんなじで、きみに届くころにはノイズになってしまう。きみを好きになれればよかったのに。〈たいせつ〉が〈好き〉だったらよかったのに。あたしはなにを守るために、あいつに抱かれにゆくのだろう。ティッシュの白さにさえもう嫌気がさして、きみのつくるおんがくが出口だったらと、ぼんやりと天井をみていた。2020/10/25
あゆさわ
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つらい2025/05/17
アキ
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つらい2024/06/17
すずき
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刺さり2022/09/28
たこ
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先月のダ・ヴィンチから。 絵に描いたような停滞から少しづつ動き出すせいちゃんと、綺麗に迷走を始めるツチダの対比が見事。 でもこれを「迷走」と言ってしまうことも、驕りのような気もする。2020/06/07