出版社内容情報
中村 ふみ[ナカムラ フミ]
著・文・その他
六七質[ムナシチ]
イラスト
内容説明
天下三百十三年九の月。元徐国王の風来坊・飛牙は、天に戻れなくなった天令の那兪を連れて東の越国へ。王都では瀕死の王のもと、二人の王子が後継争いの真っ最中。巻き込まれた飛牙は二の宮の陣営に軟禁されるが、折悪しく「屍蛾」と呼ばれる暗魅が大発生する。放浪の英雄は越国を滅亡の危機から救えるか?
著者等紹介
中村ふみ[ナカムラフミ]
秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
64
天下四国シリーズ 3巻目読了しました。挿絵のある本って十二国記とアリスシリーズぐらいしか読んだことがないですが、ここまで挿絵がある本は久しぶりだなぁと思いながら、こういう本も情景が良くわかって面白いねとか思ったりしてましたが、たぶんこれは作者のテンションが上がっているのではないかと思うのです。なんか勢いが違うのw1巻目のときは感じませんでしたが、この巻はキャラクターが勢い良く動いてるのが伝わってきました。主人公への暴言の語彙力とかでw作品としての勢いも増してきてるし、物語も終盤、続きを読むのが楽しみです♪2020/09/11
dorimusi
20
天下四国シリーズの第3巻。東の越国で14年周期でくるでっかい蛾の話し。こっちは兄弟で後継争い。相変わらず面白いけど、やっぱりこう悪役?があっさり。そもそも本人たちより周りが何とか王様にしようとしてるし。 でも今回は今までより戦闘があってちょっと活劇感はあった。謎解き感は皆無だけど。まぁ活劇でもミステリでもないんだけど。最終的に四国全ての王族と縁を結ぶのかな。 とりあえず王后のキャラが良かった。 2022/04/23
flower0824_
15
シリーズ3作目。元徐国王の飛牙と天に戻れなくなった那兪は、二人の王子が後継争いをしている越国へ。どの国に行っても牢に入れられるものの、最終的にはあっさり“殿下”になっている飛牙のひとたらし力が半端ない。裏雲がモヤっとするのもわかる。そして裏雲と飛牙の痴話喧嘩。愛されてるな、ヒモ亭主。ラスボス?に招かれ次は駕国へ。2022/01/05
kira
12
天下四国3巻。飛牙と那兪は質実剛健なモノノフの国、越へ。毎回他国の王位争いに巻き込まれるというか絡まれにいく飛牙はもうそういう趣味なんだなと思って読むw天から見放された那兪の怯えがより色濃く描かれて切ない。心の拠り所であり失いたくない存在になってきた飛牙との関係が微笑ましく、愛をだいぶ拗らせた裏雲とのやり取りにニヤつく。飛牙のタラシっぷり何なん…天は何をさせたいのか、どういう存在なのか未だ謎のままだけど、十二国記のような壮大かつ理不尽な存在としての想定はされてない気がするので安心して読めそう。2020/06/23
ちゃちゃ
11
飛牙の才能!これぞ王の力!って感じですね。誰にも真似できなそう。そして、みんなのなかよし度がさらにアップしていて、楽しかったです。(痴話喧嘩?)次は駕国ですね。また、一緒に頑張って欲しいです。2022/01/05