出版社内容情報
倉木研究所で開発中の「新型人工知能」を盗むべく、クイーンが行動を開始した。人工知能の完成予定は、約3年後。そして3年が経ったある日、警察のもとに予告状が届けられた! なんとしてでもクイーンを逮捕したい上層部からの依頼で、夢水清志郎が研究所を警備することに。世界一の怪盗は、どんな方法で人工知能「RD」を盗み出すのか--? 名探偵と怪盗がプライドをかけて激突する「怪盗クイーンからの予告状」のほか、「出逢い」「初楼 -前史-」の全3編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クィンティッルスもどき(emakaw)
20
全部読んだことあってびっくり。予告状だけちょっと文が変わってるような気もした。多分気のせい。K2商会のNiki先生が予告状のイラストを描いてくださって、めちゃくちゃ興奮しました。岩崎三姉妹が美人っていう設定を思い出しました(遅い)。レーチは、佐藤友生先生のイラストに似てるような気もしました。でも、村田四郎先生のレーチが一番好きです。だって、未熟な感じが出てかわいいもん……。短編の終わりにある新規のイラストが全部かっこよかった。2024/04/20
sakadonohito
19
初めての怪盗クイーン。3つの話が入っている。時系列的には最初だが、シリーズの最初に読むものではなかった。ピンと来なかった。2023/03/17
はる
10
あぁ懐かしい!確か最初にクイーンに出会ったのは「怪盗クイーンからの予告状」だったはず。3編まとめてくれたのは有難い! 「怪盗クイーンからの予告状」で、久々に夢水清志郎の話を読んだ。亜依ちゃん、レーチ、久しぶり!K2商会さんの挿絵がついて嬉しい!幼心に、レーチの「もしそいつの国の誰かが悪いことをしたとしても、たまたま、そういう奴がいたっていうだけだ。そいつの国の人間全てが悪いってわけじゃない」っていう言葉に感銘を受けたし、ずっと覚えてる。この話は戦争についても考えさせられた。 2020/09/20
やまと
9
新刊かと思っていたら、シリーズ第一作の新装版だった。k2商会の新規挿絵が見れたので、元は充分取れたかな。この作品が世に出てから、二十年も経ってることにびっくり。はやみね先生自身、作家生活三十年。親子二代に渡って楽しむ時期になってきたんだなあ。しかしk2先生の描く教授は、古畑任三郎的キレ者感が漂ってる。普段は背広からキノコ生やしてるようなキャラなのに。2020/05/27
ほたる
8
RDを倉木研究所から盗む話、ジョーカーとの出会いの話、初楼結成のお話、が収録。RDを盗む話が良かった。怪盗クイーンが仕掛けたこと、そして見抜いた上で行動をとる夢水清志郎、どちらも人の想いを軽く扱わないところが素敵だ。2021/06/12