講談社文芸文庫<br> 稲垣足穂詩文集

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講談社文芸文庫
稲垣足穂詩文集

  • 稲垣 足穂【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 講談社(2020/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065192771
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0195

出版社内容情報


「さあこれから管を吹きます、何が出るか消えぬうちに御覧下さい」
――理屈つぽく夢想的な人々のための小品


日本文学の異才、その“詩性”を捉え直す


「詩的要素は多い」と認めつつ、「詩人」のレッテルを否定していた稲垣足穂。
それでも、詩やコントというべき独創的な作品群が数多く大正期の前衛詩誌に発表され、若い詩人たちに多様な影響を与えた。
一九二〇~三〇年代を中心に晩年まで並べられた稀有な作品集に、大正期から戦後を経て晩年に至るまでの詩論やエッセイを併載し、日本文学の異才の“詩性”を剔出する。


「大正期の前衛詩誌に発表された稲垣足穂の初期作品にはじまり、一九二〇~三〇年代を中心に晩年まで並べられた作品集はほかにない。(中略)そして、編者である中野嘉一は自身、足穂と同じく、詩の形式が根底から問い直されていた詩論の時代に生き、「モダニズム詩」の可能性を追い求めた当事者でもあった。彼の「前衛詩運動史」という歴史的観点から稲垣足穂の「詩」を捉え直そうとする意志にこそ、本書のもう一つの特色はある」(高橋孝次「序文」より)

内容説明

「詩的要素は多い」と認めつつ、「詩人」のレッテルを否定していた稲垣足穂。それでも、詩やコントというべき独創的な作品群が数多く大正期の前衛詩誌に発表され、若い詩人たちに多様な影響を与えた。一九二〇~三〇年代を中心に晩年まで並べられた稀有な作品集に、大正期から戦後を経て晩年に至るまでの詩論やエッセイを併載し、日本文学の異才の“詩性”を剔出する。

目次

シヤボン玉物語
香炉の煙
瓦斯燈物語
忘れられた手帖から「身辺雑記」
バンダライの酒場
星が二銭銅貨になつた話
かもめ散る
タルホと虚空―理屈つぽく夢想的な人々のための小品
坂でひろつたもの A CURIOUS EPISODE
芭蕉の葉 A MOONSHINE AFFAIR〔ほか〕

著者等紹介

稲垣足穂[イナガキタルホ]
1900・12・26~1977・10・25。小説家。大阪市船場生まれ。幼少期に兵庫・明石に移り、神戸で育つ。関西学院中学部卒業後、上京。飛行家、画家を志すが、佐藤春夫の知己を得て小説作品を発表。1923年、『一千一秒物語』を著す。新感覚派の一人として迎えられたが、30年代以降は不遇を託つ。戦後、『弥勒』『ヰタ・マキニカリス』『A感覚とV感覚』などを発表し、注目を集める。50年に結婚、京都に移り、同人誌『作家』を主戦場に自作の改稿とエッセイを中心に旺盛に活動し始める。69年、『少年愛の美学』で第1回日本文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふくしんづけ

10
たしかに言葉、詩的であるが、同時に数学的。感情でなく物質的であり、法則がある。その等式がしっくりくるものは、ぴったり嵌るここちよさ、読んでいる自分の部品になるよさがあるが、しっくりこないものもあり。「就て」シリーズの観念っぽさが面白い。土星が輪を盗まれるなど、普通に話として面白いものが多かった。しかしこの一冊に関して言うなら、足穂はエッセイの方がいいかも。詩の在り方について、明確な答えを提示してきたのは、自分が読んだ中で初。異質な二つの組み合わせ。世界の仕組みの変換。感情でベタベタしない方がよいか、成程。2021/05/30

ハルト

7
読了:◎ 月に天体に宇宙に飛行機に少年。くり返されるモチーフにタルホらしいきらめきがある。無垢な少年が夜空を見上げて、お月様綺麗と吐息するような、そんなきらめき。詩人ではないと云いつつも詩的感性を多く持つタルホの作品群。満点の星空に散る星をつかんだような輝きがステキでした。2020/05/01

geromichi

5
コメット・タルホの新刊書が出るだけで嬉しい。単行本発刊時と文庫版の解説がダブルで収められていて長い。論理を持続させていく散文的な文章ではなく、タルホのコントは転換ばかりだから詩に近いとのこと。「カールと白い電燈」が懐かしかった。一種のアトモスフィアとして。2020/05/12

袖崎いたる

3
可愛いものがコロコロしている。可愛いものの可愛さは、胸の奥底に月が登った宇宙にいついた天体の可愛さである。観念的といえばそうだが、物質的といっても、そうだ。観念は物質なのか? ──まぁいい。たしかに、詩の気配がする。宇宙があり、読むとなにかちょっとよくわからない雰囲気にチューニングというかチャネリングすることとなり、こうして書いている感想もこのようなけったるい書き方になっている次第である。詩についての話や自身の栄養源をつづった文章もあったりで、逐一ユニークかつ意外なところへ運んでってもらえる調子があって好2024/12/17

モリヤマ リン

1
「詩的なもの」のみ読了。眠る前に、疲れた頭をほぐすように少しずつ読んだ。琥珀糖のような感じだった。「ヰタ・マキニカリス」より一編が短くて、私には読みやすかった。エッセイの部分は気が向いたら読もうと思う。2021/05/27

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