内容説明
一九世紀前半、人の心理を探求したのは作家や医者や牧師たちであった。世紀末には実験心理学の成立により、それは心理学者・生理学者たちの領域となる。だがその道筋は単線的ではない。本書では、魂の概念に代わる心の概念の登場、自然化を目論むアンダーグラウンド心理学の水脈など、複雑に入り組んだ流れを整理、心理学史の新しい像を力強く描き出す。
目次
心理学を求めて
不可能な科学
フランケンシュタインの科学
協調関係にあったヨーロッパ思想のほころび
自然的形而上学の短い生涯
一八四八年の革命とその後
三つの無意識概念とその展開
実証主義の極致
特異なる存在―チャールズ・ダーウィン
どのようにして哲学は心理学から成立したのか―一八七九年の世代
経験の科学としての心理学―ウィリアム・ジェームズ
著者等紹介
リード,エドワード・S.[リード,エドワードS.] [Reed,Edward S.]
1955年生まれ。生態心理学者。J.J.ギブソンの理論の価値に注目するとともに、進化論、哲学史、身体と運動の研究者として多くの論文・著作を発表。また伝記作者・編集者としてもギブソン・ウィリアム・ジェームズの紹介に尽力した。1997年逝去
村田純一[ムラタジュンイチ]
1948年生まれ。哲学者。東京大学名誉教授
染谷昌義[ソメヤマサヨシ]
1970年生まれ。高千穂大学教授。心理学の哲学、知覚の哲学などを研究
鈴木貴之[スズキタカユキ]
1973年生まれ。東京大学准教授。科学哲学、心の哲学などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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∃.狂茶党