講談社学術文庫<br> 魂(ソウル)から心(マインド)へ―心理学の誕生

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講談社学術文庫
魂(ソウル)から心(マインド)へ―心理学の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065190951
  • NDC分類 140.2
  • Cコード C0111

内容説明

一九世紀前半、人の心理を探求したのは作家や医者や牧師たちであった。世紀末には実験心理学の成立により、それは心理学者・生理学者たちの領域となる。だがその道筋は単線的ではない。本書では、魂の概念に代わる心の概念の登場、自然化を目論むアンダーグラウンド心理学の水脈など、複雑に入り組んだ流れを整理、心理学史の新しい像を力強く描き出す。

目次

心理学を求めて
不可能な科学
フランケンシュタインの科学
協調関係にあったヨーロッパ思想のほころび
自然的形而上学の短い生涯
一八四八年の革命とその後
三つの無意識概念とその展開
実証主義の極致
特異なる存在―チャールズ・ダーウィン
どのようにして哲学は心理学から成立したのか―一八七九年の世代
経験の科学としての心理学―ウィリアム・ジェームズ

著者等紹介

リード,エドワード・S.[リード,エドワードS.] [Reed,Edward S.]
1955年生まれ。生態心理学者。J.J.ギブソンの理論の価値に注目するとともに、進化論、哲学史、身体と運動の研究者として多くの論文・著作を発表。また伝記作者・編集者としてもギブソン・ウィリアム・ジェームズの紹介に尽力した。1997年逝去

村田純一[ムラタジュンイチ]
1948年生まれ。哲学者。東京大学名誉教授

染谷昌義[ソメヤマサヨシ]
1970年生まれ。高千穂大学教授。心理学の哲学、知覚の哲学などを研究

鈴木貴之[スズキタカユキ]
1973年生まれ。東京大学准教授。科学哲学、心の哲学などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

18
ヴント以前の19世紀心理学史。エラズマス・ダーウィンらの唯物論者は精神が身体中に分散していると考え、さらにそれらが性愛的な欲求を持つとした。主流派は宗教的な動機からこの考えを抑圧して、精神は中枢において身体と接続しており、末梢の刺激がなんらかの形で中枢に知覚を引き起こすという見解を維持しようとした。だがなぜ刺激が知覚を引き起こせるのか。この問いに付き纏われる形で、主流派は前意識的な感覚や力動的な無意識といったものを発明していくことになる。例外的存在として孫のダーウィンとジェイムズが取り上げられている。2024/02/19

袖崎いたる

5
魂から心へ。このタイトルは惹かれるねえ。もともと、心はカント哲学的には扱えない。この伝統のもとにあった学者たちだったが、魂を学問したいお気持ちは迸るばかり。だが時流は科学的・実証的で科学的であろうとするほどに、魂の宇宙は心の部屋へと縮減していく。そのプロセスが心理学の流れ、といった描きかたでもって著者は歴史を編成する。ところで、ちくま学芸文庫の現代文学習本に芥川龍之介の「羅生門」を取りあげてるくだりで、「芥川心理学」といった言い回しをしていたのを覚えているが、あれは魂じゃなくて心のことだったのだろうか。2025/03/25

∃.狂茶党

4
本書は心理学についての、オルタナティブな視点からの、つまり主流に対する意義申してとしての伝記である。 膨大な書物と対峙して、著者が編み上げた歴史は、非常に大きなものを捉えていると思います。 本書には作者による参照文献目録と、その案内が収められていて、よくある注での参考文献表記よりも読みやすく、この本の基礎が何によっているかわかりやすいので、多くの作者、出版社に見習って欲しいと、思いました。2021/05/05

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