出版社内容情報
昼は花魁、夜は鬼斬り。新鋭が送る和風ファンタジー第3弾!
瑠璃を吉原に売った義理の兄は、「黒雲」と敵対する組織・鳩飼いの一員だった。黒雲はなんのために存在しているのか。鬼退治の依頼人は誰なのか。義兄の目的はなんなのか。問いかける瑠璃に対し、かたくなに口を閉ざすお喜久。そんな中、瑠璃は「大切なものが、地獄に墜ちる」と予言される。
内容説明
瑠璃を吉原に売った義理の兄は、「黒雲」と敵対する組織「鳩飼い」の一員だった。黒雲はなんのために存在しているのか。鬼退治の依頼人は誰なのか。義兄の目的はなんなのか。疑問が渦巻く中、瑠璃は「大切なものと、地獄で再会するよ」と予言される。
著者等紹介
夏原エヰジ[ナツバラエイジ]
1991年千葉県生まれ。上智大学法学部卒。作家としての知識や経験は皆無だったが、’17年夏に突如思い立って『Cocoon』を書き、応募。第13回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、いきなりシリーズ化が決まる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takanori Murai
29
瑠璃自身の過去とともに、黒羽屋、鳩飼いの組織についても大分見えてきた。仲間の過去も絡んで重苦しい展開になってきたものだ。戦いも悍ましさを増し、敵は心理的に弱みを突いてくる。だが仲間も能力を上げている。ピンチに追い詰めれれても・・・さあここまで来たらもう抜けられない。2020年5月刊行予定のCocoon4 ―宿緑の大樹― へ。2020/03/09
羊山羊
12
いい感じに話が混とんとしてきた。瑠璃の兄という惣之丞という男が現れ、とうとう黒羽屋と敵対する組織のリーダーとして立ち現れる。惣之丞のキャラが中々に人でなししていてしかも小物。良い設定である。敵が瑠璃に斬り殺されるのに読者がストレスを感じないようにできていて好き。一方、1、2巻であった慄くほどの描写力はどこへ?と首をかしげることも。敵の陰謀や味方の仕掛けに凝りすぎていて、もう少しスケールは小さくてもいいのよ、と思う。でもラストの豊二郎と栄二郎を巡る問題の行く末のドラマは感服。親の愛ってやっぱりすごい。2020/10/04
ひまり@ちょっといま忙しい
9
めっちゃおもしろいやん!!🥺🥺🥺🥺🥺 遊女になってボロボロになるまで搾取された挙句、鬼にされて…え!もう夏原さん精神大丈夫?終わらない夏休み以来に精神状態心配したわ😭えぐすぎる〜同じ女として辛すぎて直視できない。これは待ったナシで、4巻すすむ!!COCOON面白いんやけどなぁ〜図書館でも誰も借りてないし、もっとみんなに読んで欲しいシリーズではある🥰💕2020/10/19
ブルーノ
9
図書館で借りた本。『Cocoon』シリーズ3作目。今作では、「黒雲」と「鳩飼い」がなぜ存在するのかといった深い事情が描かれていて、これまで謎に包まれていた敵の姿も明らかになってきたのが面白かった。多くの事実を知り、それを乗り越えたことで、瑠璃を始めとする「黒雲」の仲間達の絆も深まったのが感じられて良かった。でも、怒りや恨みの果てに生き鬼になり、傀儡にされた女たちの姿が哀しかった。続編も早く読まねばと思った。 2020/09/22
BECHA☆
9
黒雲と鳩飼い、惣之丞と瑠璃の因縁が明らかになる。2020/04/26