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出版社内容情報
日本が移民を受け入れて、人種のるつぼになった時代。
ハッキリとものを言う性格がアダとなり、仕事を転々としている19歳の冴木リコはある日、交通事故に巻き込まれかけた少年・エイトを救う。
警察でも身元がわからず連れ帰ると、エイトが軍隊に狙撃される。
リコはエイトの重大な秘密を知ることになり、ともに「敵」と戦う決意をする！
ヤンマガ期待の俊英が描く本格SFアクション、開幕！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
31
「今ここでお前を見捨てたら、この先絶対にアタシが後悔する・美味いメシが食えない、気持ちよく寝付けない・そんなのはゴメンだ」。今よりも少し移民が増大し、貧富の差を含めた問題が顕在化している世界。孤独なギャル・リコは不思議な、そして無口な少年「エイト」と出会う。怪しげな「機関」から抜け出し行く当ての無い少年と、ガラは悪いがタフなヒロインが巡り会う時、夜の街を揺るがす戦いが始まる。大友克洋、能力バトルなど諸々の影響は見受けられるけれど、それらを模倣でなくきっちりと自分の持ち味に昇華している(以下コメ欄に余談)。2020/05/07
緋莢
13
移民法が制定されて２５年が経ち、多くの外国人が当たり前のように存在し、仕事を奪われたという日本人のデモが起こっている時代。１９歳の冴木リコは、トラックに惹かれそうになった少年・エイトを助ける。彼を連れて中華料理店を訪れたリコだったが、そこに軍隊が現れる。その時、エイトが不思議な力を発揮して…主人公こそ女性ですが、超能力を持った少年が施設から逃げ出し、それを追うのは大佐などなど、大友克洋『ＡＫＩＲＡ』を思わせる描写や展開が多数（『ＡＫＩＲＡ』を読んだ直後だったので、余計にそう思いました）（続く 2020/10/12
孤望
4
とても面白い。大友フォロアーとか言えば何か評した気になっているような感想になんて左右されないでほしい。何より主人公のタフガールがすげえカッコいいし魅力満載、画は明快で的確、演出もテンポも軽快。続きが楽しみ。2020/04/26
ぷほは
4
いやAKIRA（童夢）じゃん！などというツッコミは意味をなさない。2020年東京オリンピックを「荒廃した未来」として描いていたあの作品に、もはや如何なる現時性も見出せないのだから。大型バイクに乗った健康優良不良少年はどこにもいない。生きることにタフであるしかなかったギャルが原付かっ飛ばしバイトをクビになっているだけだ。もちろん「移民」などというコトバを現実の日本が採用するはずもない。「就労インバウンド」という単語すら生み出してしまう国の中で、活劇のための古臭い古典への言及、その生真面目さにだけはエールを。2020/02/09
kanon
3
あまり惹き込まれなかったな。キャラクターを好きになれてないからかも。2021/02/01
