出版社内容情報
アニメに登場していない妖怪たちが大暴れ。テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の豪華脚本陣が中心となっておくる、オリジナル小説集です。
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の脚本家チームがオリジナル短編を書き下ろした小説集です。大野木寛、金月龍之介、市川十億左衛門とプロデューサー・永富大地という豪華アニメ制作陣が集結しました。
内容説明
「怨ライン奇譚」「鬼太郎の『だから言ったじゃないか』シリーズ1~5」「ねずみ男ハードボイルド」「怪物マチコミ」「Mと呼ばれた男―ラ・セーヌ外伝」「陰摩羅鬼・外伝」。強力作家陣による、奇想天外豪華6作品収録!ファン待望の現代風刺妖怪話。スピンオフ短編集!第2弾。
著者等紹介
大野木寛[オオノギヒロシ]
アニメ脚本家。「超時空要塞マクロス」でデビュー
市川十億衛門[イチカワギガエモン]
脚本家・構成作家。主な作品は「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」「けだまのゴンじろー」「爆釣バーハンター」など
金月龍之介[キンゲツリュウノスケ]
アニメ脚本家
永富大地[ナガトミダイチ]
1979年8月23日生まれ。福岡市出身。東映アニメーション所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりすけ
16
「陰摩羅鬼」は涙腺崩壊。最後の言葉が悲しすぎる。「子供は守られるもの」と言う目玉おやじのセリフにも泣かされる。守るべきもののために肉体を滅ぼされてもなお、この世界で子を守るため生きているゲゲ郎さん…泣ける。「ラ・セーヌ外伝」も切ないなぁ。2024/06/23
タリホー
8
前作に続き脚本・プロデューサー陣による5つの短編と間に挿入されたショートショート「鬼太郎の『だから言ったじゃないか』シリーズ」を収録した短編集。ネットゲームに巣くう殺人・自殺願望を描いた「怨ライン奇譚」に、ハードボイルドとしてのねずみ男とコン・ゲーム的展開が印象に残る「ねずみ男ハードボイルド」も良いが、現実と虚構の境を曖昧にしたメタフィクション「怪物マチコミ」が特に良かった。ラ・セーヌと陰摩羅鬼の外伝は大野木氏が本来書きたかった(であろう)物語で、特に陰摩羅鬼はそのテーマ性の重さに戦慄するかも。2020/03/25
リプリー
3
ゲゲゲの鬼太郎6期の放送を終えての小説版第2弾。 金月さん担当のお話はメタ構造ものが好きな身としては大変面白かった。 しかしながらやはりこれが僕の見たい鬼太郎だったのか、とは思う。 もちろんこのシリーズの制作者が誰よりも鬼太郎を愛し、他にはないシリーズを作ることに注力していたのは疑ってないし、好きな話、「西洋妖怪編」は何度も見返している。沢城さんの鬼太郎は言わずもがなで素晴らしい。 とまぁ、色々言いたいことはあるのだが、6期鬼太郎も素晴らしかった! 制作者さんありがとう!!2020/04/21
チャボ
1
金月さん担当の怪物マチコミがとてもおもしろかった。脚本家本人の日記というテイで進むメタネタで、淡々としているがグイグイ読ませる傑作で読み終わった後にゾワッとなる。6期鬼太郎の視聴途中だが、根底のテーマとして「人間の醜さ愚かさと、かすかな希望」があるのだろうなと感じさせられる。2024/03/02
ししゃも
1
水木の墓参りシーンがあるとの事で電子で購入しました。 毎年墓参りに行ってる描写があり嬉しかったです。 2024/02/05