講談社現代新書<br> 特攻隊員の現実(リアル)

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講談社現代新書
特攻隊員の現実(リアル)

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065184400
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0221

出版社内容情報

敵艦への体当たり攻撃で還らぬ人となった20代以下の若者たち。彼ら特攻兵は何を思い、亡くなっていったのか。その現実に迫る一冊。

内容説明

孤独、親・恋人への思い…「神」と讃えられた特攻隊員は何を考え、亡くなっていったのか。新出史料をもとに、当時の日本人の心奥に分け入る一冊。生還の見込みのない体当たり兵器に乗り込んだ若者たち。戦局挽回、国民の士気高揚を目的に「一億総特攻」を打ち出す軍上層部、メディア。国民は特攻、そして特攻隊員をどう見ていたのか。前線、銃後の人びとの生の声をもとに、特攻を再現する。

目次

特攻はなぜ始められたか
第1部 特攻隊員の現実(フィリピン戦の特攻隊員;沖縄戦の特攻隊員)
第2部 一般国民と特攻(国民は特攻をどう見ていたのか;沖縄戦から降伏へ)
特攻隊員と戦後

著者等紹介

一ノ瀬俊也[イチノセトシヤ]
1971年、福岡県生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程中途退学。博士(比較社会文化、九州大学)。現在、埼玉大学教養学部教授。専門は、日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
この著者の視点はいつも刺激的だ。手記や遺書などから見える特攻隊員の多様な意識や、家族、戦争中の特攻への反応を横軸に据えながら、縦軸には軍が特攻を行った真意をおく。軍(天皇も同意していた)は、特攻により1人でも多くのアメリカ兵を殺すことで、アメリカの戦意を喪失させようとしたこと、また、特攻を国内で賛美することで国民の飛行機増産を促そうとしていたという(後者は自己撞着の悪循環にはまる)。一方で特攻で死んだ若者の気持ちに寄り添いながら、死に向かわせた構図自体がある種のフィクションであったことを浮かび上がらせる。2020/01/28

おかむら

45
絶対死ぬ体当たり攻撃、に志願した(させられた)特攻隊員の心情、軍上層部の思惑、銃後の国民感情を各種資料から読み解く。今では考えられない戦前の人命軽視(アメリカとの差よ)。軍国教育の恐ろしさ。そんな中でも「アンデルセンのおとぎの国へ行って王子様になります」という遺書を遺した隊員や、基地の側に住む少女の日記の小悪魔的世界観などは、現在でも通じるものがあって興味深い。そして戦後の「特攻くずれ」呼ばわりの手のひら返しっぷりは日本人ってこういうとこあんだよなー。2020/02/19

matfalcon

31
御前会議で一撃講和を前提に「新兵器」としての特攻を容認していたヒロヒトは、アメリカが「新兵器(=原爆)」を投下すると「科学には勝てなかった」とぬかす。 あの特攻は何だったのか? 記者会見で戦争責任を問われ「言葉のアヤはわかりません。」とトボけた老人には大元帥の面影はなかった。 孫のナルヒトの誕生日までには読了したかったが、今日になった。2023/02/25

やっさん

26
戦時中の著書の多い著者の最新刊だろうか。日本軍が特攻という戦術を導入するに至った経緯、当の特攻隊員たちの心境、銃後の人々の受け止め方、大本営での受け止め方等特攻を様々な視点で切り取る。戦況が劣勢となった1944年に和平交渉を有利にするため、インパクトのある勝ちを求めて採用されたのが特攻であったが、目覚ましい戦果も米軍の士気低下も得られないまま制度化してしまう。特攻隊員も意気高かった初期から孤独感を募らせ諦めの境地になっていく。市民には特攻に懐疑的な者もいたが公然と発言はできず日記に書くにとどめている。2020/12/27

Satoshi

14
神風特攻隊員の日記と世相を交互に紹介することにより、フィリピン戦から沖縄戦、戦後までの変遷を記載している。一部の意見のみを紹介しているので、簡単な結論を出すことは難しいが、戦後に坂口安吾が記した特攻隊に関するエッセイには共感できた。多くの青年が国のために命をなげうった行為を無駄死になんて言うことは誰にもできない。2021/10/07

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