出版社内容情報
安保の争乱は岸信介を退陣へ追い込んだ。
総理の椅子についた池田勇人の下、日本は高度経済成長と所得倍増政策で経済大国への道を歩みはじめる。一方、河野一郎は池田に急接近し、岸信介・佐藤栄作兄弟は「反池田」にまわる。
ともに「吉田学校」の俊英といわれたかつての盟友・池田と佐藤はついに激突する。しかし、その池田も病には勝てず、東京オリンピックを花道に辞職。佐藤政権が誕生した。
ここから5年半に及ぶ長期政権が始まるが、水面下では、田中角栄と福田赳夫の「角福戦争」が始まっていた。戦後日本の政治史を活写した傑作劇画、第4弾!
文庫版解説:池上彰
内容説明
日米安保改定を強行した岸信介だが、世論の批判が集中し、退陣を余儀なくされる。旧制高校以来の盟友・佐藤栄作らの支援を受けて総理の座に就いた池田勇人は、所得倍増計画によって長期政権を実現する。自信を深めた池田は禅譲を渋り、東京五輪直前の昭和39年の総裁選で両者が激突した!
目次
第1部 保守本流vs.党人派連合(池田、動く;官僚・党人の戦い;池田、保守イメージの転換を図る;河野新党ならず;福田、半期を翻す;党人脈、池田と組む;池田・佐藤、骨肉の争い;経済の池田から政治の佐藤へ)
第2部 角福戦争(角栄、跳躍台に;角福戦争はじまる;佐藤四選;反主流派決起;福田の誤算;おとぼけ正次郎の大芝居;官僚政治のかげり;佐藤王国分裂;米中接近、日本を揺るがす;角栄、起つ)
著者等紹介
さいとうたかを[サイトウタカオ]
劇画家。1936年、和歌山県生まれ、大阪府育ち。17歳で描いた『空気男爵』でデビュー。上京し、「さいとう・プロダクション」設立。2003年に紫綬褒章、2010年に旭日小綬章受章。2019年東京都名誉都民に選出
戸川猪佐武[トガワイサム]
1923年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治学科卒業。読売新聞社政治部記者を経て、政治評論家として活躍。1983年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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