出版社内容情報
栄転した営業本部で、今度は百二十億円もの巨大損失を出した伊勢島ホテルの立て直しを命じられた半沢直樹。金融庁黒崎による粗探しにも似た“検査”に備えつつ、再建計画を急ぐ中、赤字ホテルへ融資を続けた銀行側に疑念を持ち始める。この伏魔殿の奥で糸を引くのは誰か。「やられたら、十倍返し」の半沢、それがまさかの……!?
内容説明
栄転した営業本部で、今度は百二十億円もの巨大損失を出した伊勢島ホテルの立て直しを命じられた半沢直樹。金融庁黒崎による粗探しにも似た検査に備えつつ、再建計画を急ぐ中、赤字ホテルへ融資を続けた銀行側に疑念を持ち始める。この伏魔殿の奥で糸を引くのは誰か。半沢が突き止めた真実の先に、まさかの!?
著者等紹介
池井戸潤[イケイドジュン]
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。’98年『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、’11年『下町ロケット』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんたこす
27
シリーズ2作目。舞台も金額も大幅にスケールアップ!ドラマを観てたので結末は分かっているものの興奮した。微妙な違いはあるものの、よくできたドラマだったと改めて思った。シリーズ3作目が楽しみだ。2021/01/21
鍵ちゃん
22
「バブル入社組亅世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた。東京中央銀行の半沢直樹。会社中の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスギャラ亅との対決、出向先でのいじめ。四面楚歌の状況で絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか?ドラマを先に見てからなのでよりいっそうわかりやすく、最後はうなりました。2020/10/16
GELC
18
前巻より案件規模アップ、ライバルも強化されてさらに痛快なお話だった。半沢の徹底した仕事っぷりはもちろんたが、湯浅社長や近藤の奮闘ぶりも楽しみの一つ。特に創業者の殻を破った湯浅社長の決断は見事。もっとこの人の葛藤を掘り下げて別の話で読みたいぐらい。どこの組織でもそうなんだろうけれど、上層部に、内側のことしか見ていない輩が居ると、腐ったような仕事が増えてくるわなー、銀行に限らず。自分はお客様のための視点を持ち続けたい。2023/01/31
活字の旅遊人
15
こんなに粉飾多いんかな?にしても人事は強いね。今回も銀行員らしい発想満載。毛並みのいいやつとそうでないやつを等しく採用しているんだよな。そうでない僕には、よくわかる。 あと、黒崎と半沢って、海堂尊の、白鳥と田口みたいだと思ったけど、役回りが違いすぎた。2020/10/24
あつお
14
反逆の精神。 サラリーマンである以上、望まない出向は日常茶飯事。その多くは出世ルートから外れた茨の道。大人しく振る舞い、正常ルートへ戻してもらうのが、マジョリティの行動。しかし黙っていないのが半沢直樹一同。置かれた場所で咲くなんて、そんな大人しい真似はせず。言うべきことは言い、反抗すべき時は最後まで戦う。そんな反骨精神を思い出させてくれるのが本作品。社会の荒波に揉まれ、自分で自分の人生を切り開く事を忘れかけていた自分たちにとって、清々しさを感じる。そんな小説でした。2023/07/17