講談社現代新書<br> 年金「最終警告」

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講談社現代新書
年金「最終警告」

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065177181
  • NDC分類 364.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本中に激震が走った「老後は2000万円が必要」という金融庁の報告書は、残念なから全くの現実である。
そして若者や現役世代を中心に年金制度そのものに不信感が募っている。
年金の支払額に世代間格差があるのは現前たる事実であり、その財源も20年から30年後には枯渇することが予測されている。賦課方式である現在の年金制度はネズミ講と同じ仕組みであり、若者が高齢者を助けるものだが、少子高齢化により、若者の負担は増えるばかりである。
年金制度の大幅な見直しが求められている。本書はその改革への提言の書である。
[内容と構成]
序:我々は年金を老後資金にできないのか
第一章 年金はいくら貰える
第二章 なぜ年金制度は危機的状況を迎えたのか
第三章 「年金は破綻する」を検証する
第四章 世代間格差を拒絶する厚生労働省
第五章 年金を立て直して豊かな老後を取り戻そう

内容説明

消費税10%でも積立金は大赤字、100年どころか25年も危うい。年金積立金は必ず枯渇する。厚労省の説明は嘘まみれで、ここで変わらなければ、確実に破綻へ。絶対に知っておくべき年金の嘘と本当。

目次

序章 厚生労働省の「不都合な真実」
第1章 年金はいくら貰える―「老後の生活資金2000万円不足問題」と「100年安心プラン」の真相を探る
第2章 なぜ年金制度は危機的状況を迎えたのか―社会保障制度の仕組みを知り、財政の悪化と「国民年金の空洞化」への対策を指摘!
第3章 「年金は破綻する」を検証する―政府のデータから日本の経済状況、深刻化する財政危機の真相を読む
第4章 世代間格差を拒否する厚生労働省―違憲状態にある国の財政、世代間格差を発生させる「60年償還ルール」、社会保障の自己崩壊性に対処するには―
第5章 年金を立て直して豊かな老後を取り戻そう―過去債務を直接削減する政策を考え、老後2000万円不足時代のサバイバル術を提案

著者等紹介

島澤諭[シマサワマナブ]
1970年富山県に生まれる。東京大学経済学部卒業。1994年、経済企画庁(現内閣府)入庁。2001年、内閣府退官。秋田大学教育文化学部准教授等を経て、現在は公益財団法人中部圏社会経済研究所研究部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

93
「入るを増やして出るを制す」ことが年金財政を保つ大原則。年金改革の具体的な方策は3つ。1.「加入者」を増やす。2. 今の給付水準を下げる 3.支給開始年齢を上げる。このうち財政を劇的に改善する方法は「2」だと思う。ただし2番目の方法はすでに年金をもらっている人やその支援を受けている政治家からの抵抗は必至。したがって実質的には「3.支給開始年齢を上げる」ことくらいしかやることがない。10年毎に5才ずつ支給開始年齢を陽炎のごとく引き上げていく現在の政策は的を得ていると思う(もちろん皮肉)。2020/02/25

ochatomo

7
現代ビジネス記事より https://gendai.media/articles/-/121339 現代新書サイトから抜粋がかなり読める が、本で順を追って現状、歴史、問題点、対策と知れて良かった 出版が2019年なので、消費税増税が社会保障財源に使われても10%では足りない、15%や18%の試算を伝えたかった意図かと思う 国民年金は、未納者・免除者・滞納者が被保険者の半数にのぼり老後を支えられず、就職氷河期世代の高齢化で生活保護が5倍増と予想されている 皆で考えていかねばならない問題だ 2019刊2024/01/26

BluePlanet

6
★4.0(3.20)2019年10月発行。「人生100年時代」の言葉は2016年年発刊のリンダ・グラットン教授の著書「ライフシフト」からきているようだが、厚労省の推計表でも、1964年生まれの場合、男性は44%が90歳迄、21%が95歳迄、6%が100歳迄、女性は45%が95歳迄、20%が100歳迄生きるようですね。その場合、公的年金が枯渇するのではという疑問に対して、かなり専門的にではあるが、対応策を披露。それにしても、役所は一体何をやってるんだろうという感じですね。もっと叡智を絞って欲しいものです。2020/10/23

訪問者

2
年金をもらえる日が段々と近づいてくる今日この頃。65歳からの年金受給を目指し、2000万円の確保、そして雇用の継続を頑張るしかないかな。しかしこの本によると40歳以下の人たちは貰う年金より払い込む保険料の方が多くなっている。これで年金制度は維持していけるのだろうか?2021/08/05

kaz

0
公的年金制度の問題点を指摘する、よく見かけるタイプの論説。世代間の不公平感等を丁寧に説明しているが、特段の新味は無い。そうは言っても、社会保障制度の充実が非婚化や少子化、社会との関係性の希薄化を進めるという指摘は、きちんと考えなければならない問題だろう。 2020/07/30

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