内容説明
アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」、僕の推しは青山柚莉愛。その柚莉愛が動画生配信中に血を吐いて倒れた。マジか!大丈夫なのか?でも翌日、プロモーションのためのドッキリだったってネタばらしが…。本気で心配した僕らを馬鹿にしやがって。ありえない、許さない!SNSで柚莉愛を壊してやる!アイドルの炎上、ファンの暴走、ネット民の情報拡散―今読むべきSNS狂騒曲。現役女子大生作家衝撃デビュー!第61回メフィスト賞受賞作。
著者等紹介
真下みこと[マシタミコト]
1997年埼玉県生まれ。早稲田大学に在学中。2019年『#(ハッシュタグ)柚莉愛とかくれんぼ』で第61回メフィスト賞を受賞し、2020年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
235
メフィスト賞受賞作&現役早大生作家ということで読みました。リアル地下アイドル小説、地下アイドルになった気分で読んだので辛くなりました。売れない地下アイドルは、つらいよ!という感じです。処女作の割にはリーダビリティに富んでおり、次回作も期待です。 http://book-sp.kodansha.co.jp/yuria/2020/03/06
sayuri
119
第61回メフィスト賞受賞作。現役女子大生作家さんの作品と言う事もあり、現代の世情とSNSに潜む悪を的確に捉えたテンポの良い作品。世の中にSNSが瞬く間に普及し、知りたい情報を素早くキャッチ出来たり、世界中の人達と繋がる事まで可能になった。けれど誰かを傷つけたいと明確な意思を持って、集団で一人を標的にし楽しむ人達も存在する。本作はTwitterを駆使し、一人のアイドルを追い詰めて行く悪意に満ち溢れている。前半のリアルな描写だけで疲弊していると残り22頁と言う所で衝撃を受ける。SNSは使い方次第で人をも殺す。2020/04/06
茜
106
SNSでの匿名性を上手く使った作品だと思いました。所々でミスリードを誘う描写があるけれど効果的ではなかったなぁと感じました。それでもアイドルとファンの心理は共感できる部分はありました。全体としては「メフィスト賞」を受賞した作品としては少し物足りない感はあったけれど、著者はまだ若く大学生ということを考えればこれからの作品が楽しみです。 2021/11/19
あも
84
よくできてて面白かったしオチにも捻りがあって良かった(衝撃的とまでは言えないが)。地下アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のセンター柚莉愛と、部屋に篭りネットに耽溺する僕。ある日、柚莉愛が生配信中に血を吐いて倒れネットではファン(少ない)が騒然となる。となシスが全くメジャーでないがゆえに強く伝わる何者かになりたいと願う苦しみや、何者でもないくせにネットの中で自分が何者かのように勘違いした人たちによる"今"がよく描かれていたと思う。受賞作に傾向がないのが傾向であるメフィスト賞らしいデビュー作だった。2020/02/25
ちーたん
84
★★★★☆【アイドルレビュー】となりのSiSTERsの柚莉愛です。大好きなみんなと少しでも近づきたくてTwitter始めました♡これからいろんな柚莉愛をじゃんじゃん見せていきますね!今度発売するニューシングル『Help Me!』みんな買ってくれた?握手会でみんなに会えるのとっても楽しみ🎵#アイドルという偶像#ファンとアンチ#アイドルグループ#炎上商法◆アイドルの表の顔と裏の顔。それに反応する熱狂的ファンと粘着アンチ。結構リアルにこれある!と思える話で、興味深く読んだ!有名人は大変💦SNSも😇2020/06/16