講談社の創作絵本
かがみとチコリ

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784065172155
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

ちいさな丘のうえに、1けんのうちがありました。
その家の広間かべいっぱいに、おおきなかがみがかかっていました。
あかちゃんがうまれました。
かがみは手をそっとのばして、ゆりかごをゆすってやりました。

内容説明

女の子が生まれ、成長し、恋をして、大人になる。それを見ていたのは、鏡。

著者等紹介

角野栄子[カドノエイコ]
1935年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。1959年ブラジルに出かけて2年間滞在、帰国後、絵本・童話の創作をはじめる。ブラジルでの体験をもとにした『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』(ポプラ社)でデビュー。『わたしのママはしずかさん』(偕成社)、『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で路傍の石文学賞、『大どろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』(福音館書店)で野間児童文芸賞・小学館文学賞を受賞。これまでの業績に対して、2011年に巌谷小波文芸賞、2013年に東燃ゼネラル児童文化賞、2018年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞

及川賢治[オイカワケンジ]
1975年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。竹内繭子とともに、100%ORANGEとして活動している。イラストレーション、漫画、デザイン、アニメーション、広告などの仕事をするかたわら、ライフワークとして自身のイラスト、デザインでオリジナルグッズも作成、販売している。2008年『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』(岩崎書店)で日本絵本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

anne@灯れ松明の火

37
新着棚で。鏡を擬人化するとは、面白い発想。さすが角野さん。鏡のある家に引っ越してきた若夫婦に生まれた赤ちゃんがチコリ。鏡はチコリを大切に思い、見守ってゆく……ラストは物悲しい。こういうラストでなくても良かったのではないかなあ。及川賢治さんの色数を抑えながらも、ポップな絵が素敵。2019/11/04

chiaki

29
チコリを想うかがみはまるで、母のように懐温かく、友人のようにそばにいてくれ、恋人のように愛情深く…時には嫉妬も。チコリが赤子のときから、そっとずっと見守ってきたかがみだからこそ、彼女の成長は嬉しく頼もしくもあり、切なくもあるのだろう。何か他にもメッセージがあるように思うのだが、(姿形を映し続けただけではない気が…)なんだろう…上手く言葉にできません。中学生以上~大人向けの一冊だと思います。2020/01/07

シェルター

16
『魔女の宅急便』の作家さんの絵本です。 古〜いお家にある鏡のお話。 ずーっと空き家でしたが、若い夫婦が越して来て、赤ちゃんが生まれてその成長を、鏡は見ていきます。 終わり方は、読んだ人に想像してもらう形のように思います。私は少し寂しくなりました。。2019/12/06

杏子

15
大人向け?鏡とともにあるチコリという少女が大人になるまで。角野栄子さんらしい素敵な作品でした。もう一度ゆっくり読んでみたい。2020/01/10

りるふぃー

11
やっぱり!この絵は100%ORANGEさんか。レトロっぽい色合いがストーリーに合う。それにしても角野栄子さんは、10代から20代の女性が出てくるストーリーが得意だな。角野さん自身が、いくつになっても二十歳位のおしゃれでお茶目(死語?)な女性の気持ちを持ち続けているからだと思う。鏡を見ても、鏡から見られてるって発想はなかった。さすがです。不思議を見つける天才。2020/09/10

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