漫画映画漂流記―おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

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漫画映画漂流記―おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

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  • サイズ 46判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065171905
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0074

内容説明

NHK連続テレビ小説『なつぞら』の奥原なつのヒントとなった妻。「ハイジ」「マルコ」「マリオ」をデザインした夫。仕事と暮らし、創作現場のリアル。

目次

奥山玲子と小田部羊一のプロフィール
山下恭子特別寄稿「懐かしい奥山玲子さん」
小田部羊一インタビュー1 “アニメーター”奥山さんのこと
『アンデルセン童話にんぎょ姫』作画監督奥山玲子との仕事(勝間田具治)
小田部羊一インタビュー2 “夢の工場”東映動画のこと
妖しい踊りと突然の告白 東映動画からの友情 ひこねのりお
小田部羊一インタビュー3 “パートナー”ふたりのこと
『龍の子太郎』古巣に戻った夫婦を支えた東映動画スタッフ(葛西治)
小田部羊一インタビュー4 “夫婦回顧”さらに、ふたりのこと
『空飛ぶゆうれい船』『どうぶつ宝島』からスーパーマリオの世界へ(池田宏)
奥山さんから続く女性アニメーターの路(宮崎朱美)

著者等紹介

小田部羊一[コタベヨウイチ]
1936年台湾台北市生まれ。1959年、東京藝術大学美術学部日本画科卒業後、東映動画(現:東映アニメーション)入社。『わんぱく王子の大蛇退治』(1963)、『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)『長靴をはいた猫』(1969)、『どうぶつ宝島』(1971)などの劇場長編映画で活躍。『空飛ぶゆうれい船』(1969)で初の劇場作品作画監督。東映動画退社後、高畑勲、宮崎駿と共にメインスタッフとして『パンダコパンダ』(1972)、『アルプスの少女ハイジ』(1974)、『母をたずねて三千里』(1976)、『龍の子太郎』(1979)、『じゃりン子チエ 劇場版』(1981)でキャラクターデザイン・作画監督。1985年、開発アドバイザーとして任天堂に入社。「スーパーマリオブラザーズ」「ポケットモンスター」シリーズなどのキャラクターデザインおよびアニメーション映像の監修。2007年任天堂退社後フリー。2015年度第19回文化庁メディア芸術祭で功労賞を受賞

藤田健次[フジタケンジ]
(株)ワンビリング代表取締役。AppleBooks電子書籍アニメーション原画集・資料集「E‐SAKUGA」シリーズを企画・制作・販売。アニメーション・アーカイブのデジタルでの利活用を提案・プロデュースしている。また一方で、海外のロマンティック・コメディやラブ・ロマンスなどのジャンルの映画を「キューティー映画」と再定義し、情報を収集。サイトを通じて紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

76
テレビでは鉄腕アトムや風のフジ丸、狼少年ケンが流れ、年に2度の小学校の映画鑑賞会では何年か遅れの東映まんが祭りのアニメが上映される。映画館など無い田舎の少年にとって、アニメは遠くにある憧れの世界だった。そんな元少年は日本アニメーション黎明期の話を読むと今でも心ときめくのである。小田部氏の名前はハイジのエンディングでよく存じ上げていたが、奥山氏は本書で初めて知った。高畑、宮崎を始め、日本の名アニメ―タ―を多く輩出している東映動画の往時の状況を知ることができた。朝ドラ関連らしいが朝ドラ自体見ていないのでパス。2020/01/07

ヒデキ

36
東映動画初期からの「奥山・小田部」ご夫婦の活躍とお二人の生活を回りの皆さんの証言から描いています。 ブラック化する前のアニメーターたちが、大卒のちゃんと生活していける仕事になっていたことが判ります 回りの証言から、小田部氏が、奥山女史をいかにしたって大事にされていたのかが判る本でした。 2022/02/14

templecity

11
アニメの黎明期で活躍した奥山玲子のエピソードを仲間のインタビューを通じて記載されている。5人兄弟のうち4姉妹の長女。親分肌で職場闘争でも女が子供を産むのは当たり前なので出産したら退職という規則に反対して勝ち取った。共働きを実現。アルプスのハイジなど多くの作品を残した。 2019/10/29

江藤 はるは

9
こんなご時世だからこそ読むべき一冊です。 この時代の方たちによる試行錯誤が、今のアニメーション文化に繋がっていると考えると感慨もひとしお。 自分も何かの形で、生命を吹き込むことがしたい。2019/09/17

連雀

7
連続テレビ小説はまったく観ていなかったのですが、そのお陰でこうしたアニメ制作に直接携わった方々のお話が本になって出版されるのは実に嬉しい事です。映画でもテレビでもそうですが、当時を知る方がどんどん物故され、アニメーション創成期の現場の話など伝説化されてしまっています。こうした本はどんどん出版されて欲しいと思います。2019/10/10

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