出版社内容情報
椹野 道流[フシノ ミチル]
著・文・その他
内容説明
どこかアットホームな雰囲気の大阪O医科大学法医学教室。新人伊月は先輩医師ミチルにしごかれていた。ある日、電車に身を投げた女性の遺体が運ばれてくる。さらに車に轢かれた女性も。遺体の彼女たちには世にも不思議で奇怪な共通点があった。法医学を極めた女性医師が放つ傑作シリーズの原点を新装版で。
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
法医学教室勤務のほか、医療系専門学校教員などの仕事に携わる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
79
シリーズ一作目。法医学ミステリーが好きなので読んでみましたが、この終わり方はいーやーだー(ーー;)でもお話は面白かったのでシリーズ読んでいきたいな。伊月と筧の男の友情、すっごく良い!2022/06/18
HANA
72
法医学をテーマとしたシリーズ一作目。しっかりしたキャラ造形と精緻を極めた解剖シーンと見どころは多いのだが…。正直ミステリとして読んでいたので、このラストは腰砕けというかどうかと思う。帰宅途中電車に急に飛び込んだ女性、通勤途中急に車に飛び込んだ女性、一見独立した事故に見える二つの事件には奇妙な共通点があった。というストーリーや事件現場の様子から、これはミステリと思い込んでどのようなトリックが使われているかわくわくしながら読んでいたのですが…。これ著者が書きたかったのは法医学教室の様子と解剖なのかなあ。2022/07/05
佐島楓
67
私は怖い話とグロが苦手だけど、この作品はその両方の要素がありながら、わりとさらっと読めてしまった。オチは本格的なトリックがつくのか? と思って期待していたが、そうでもなく、その点だけが不満が残る。しっかりとした知識に裏打ちされた描写と、キャラが完全に立っているので、安定感がある。次巻も手元にあるので読んでみよう。2019/10/26
Makoto Yamamoto
59
幕末を描いた葉室麟の同名の歴史小説もあるが、これは 大阪は高槻市にあるO医科大学法医学教室が舞台。イケメン新人、伊月崇は医師国家試験を受けた大学院生。最初の事件はおじいちゃんがおばあちゃんを殺したと自供した絞殺死体の死体検案書作成で矛盾点に着目。 主題は電車飛び込み、車に飛び込み、浴槽で亡くなった3人の女性の死体検案書作成でも死体に奇妙な一致点が見つかる。 一気読みだったが、 趣味に合わない小説かも知れない。2020/10/11
坂城 弥生
53
法医学教室のお話。半ばまでは全く別の事件で中盤以降はずっと謎を引っ張ってる感じだった。続きも読みたい。2020/11/19