出版社内容情報
今野 敏[コンノ ビン]
著・文・その他
内容説明
警視庁捜査一課刑事宇田川の同期、特殊犯捜査係女刑事大石が「しばらく会えなくなる」と言い、消息を絶った。かつて公安にいた同期蘇我と同じように。同期二人の失踪に心を痛めるなか、臨海地区で暴力団関係者と思われる刺殺体が見つかる。現場の防犯カメラ映像に残された同期だけにわかるメッセージとは?胸が熱くなる新世代警察小説、同期シリーズ。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の1978年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て作家となる。2006年『隠蔽捜査』(新潮文庫)で吉川英治文学新人賞受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』(新潮文庫)で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞。2017年「隠蔽捜査シリーズ」で吉川英治文庫賞受賞。「空手道今野塾」を主宰し、空手、棒術を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
138
今野さんのこのシリーズは読んでいませんでした。最後の第3作からの読みはじめです。同期の女性刑事が暴力団のフロント企業に潜入しますが取り込まれていくさまを同期刑事の目から見てそれを救い出すべく努力をしていくさまを描いています。同期のもう一人は警察からは出てしまってはいますがどうもまだ関係があるようです。その話を前2作で知りたいと思います。2019/10/28
のり
99
同期シリーズ第三弾にて完結編。相変わらず冴えているのか抜けているのか掴み所のない「宇田川」。謎に包まれた「蘇我」。出向した「大石」に思わぬ事実が判明し揺れる警察。麻薬絡みで、省と庁の主導争い。それでもこの三人の絆・信頼関係は同期ならでは。もっとこのシリーズを読みたかった。2020/05/06
雅
83
同期の3人の絆の強さを感じた。防犯カメラの件での言葉が無くても分かり合えてる所はドラマチック。シリーズ完結に相応しい内容だった2020/06/27
となりのトウシロウ
74
「同期」シリーズ三部作完結編。今回も、主人公の宇田川を中心に、蘇我と大石が登場する。その大石は蘇我同様に「しばらく会えなくなる」と姿をくらます。その後、臨海署館内で暴力団関係者と見られる刺殺体が見つかる。その現場の防犯カメラには、被害者を運んだと思われる車から大石が運転席から降りる姿が写されていた。大石は潜入捜査をしていたが殺人という不測の事態が起り、救済措置が働かなくなった。大石救出に宇田川が向かう。このシリーズの特徴でもある若さゆえの宇田川の真っ直ぐさは色んな組織の対立を乗り越えて胸がスッとする。2020/11/21
TakaUP48
69
同期・大石から、しばらく会えなくなるかもと珍しく飲み会のお誘い。いつもの面子といつものレストランで…。直後、大石の姿が消えた。港区の運河で他殺死体発見。宇田川は、新たに荒川というベテラン刑事と組んで捜査に当たる。コカイン?!専門商社「麻布台商事」の堂島を確保。監視カメラの解析結果、遺体運搬車の運転にバイトとして潜入している大石を宇田川が発見。蘇我から大石救出の要請が。別件の殺人事件、思い込み捜査、組対と麻取との対抗捜査。特命班を作り秘密行動。同期だけが分かるサインが映像に残されていた。ヤキモキしたわあ~!2022/06/26
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