出版社内容情報
「あなたは真相を暴くことができますか?」すべてのミステリ読みへ贈る挑戦状。講談社タイガ史上最大の問題作!
内容説明
女子高生探偵のアイと助手のユウは、ひょんなことから遺産相続でモメる一族の館へ。携帯の電波が届かない森の中、空一面を覆う雨雲…外界から閉ざされた館で発見されたのは男の刺殺体だった。遺体に乗った巨大な鶴の銅像と被害者の異様な体勢、それらが意味するものとは?謎解きの最中に第二の不可解な殺人も発生。さらには二人にも魔の手が。やりたい放題ミステリ開幕!
著者等紹介
柾木政宗[マサキマサムネ]
1981年、埼玉県川越市出身。ワセダミステリクラブ出身。2017年、『NO推理、NO探偵?』で第53回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
70
NO推理、NO探偵?その2。デビュー作の衝撃がそのままのやりたい放題ミステリ。ややこしすぎて理解不能な個所もチラホラと・・・こんなトリックわかんないよ。2019/10/11
オフィーリア
43
ちょっぴり読みやすくなったバカメタミステリ第二弾。頭から尻尾までずっとメタな話しかしてないメタミステリの極北。バレバレの真相をひたすらにインターセプトしながら物語は進行し、その先に現れる丁寧に伏線を張り巡らせた真相は唯一無二のアイデア。狂ってるよ!2025/04/30
ami*15
41
ユウ&アイ再び!この作品、説明が難しい。前作とはまた違った切り口からのカオスな世界観を堪能することができました。相変わらずの滅茶苦茶なミステリーとツッコミどころ満載なキャラクターたちのやりとりには笑い、予想の斜め上を行き過ぎたトリックはユウ&アイ、そして柾木さんじゃないと成立ができないものじゃないかと思った。作中で乱用されていた“あの言葉”の使い方が凄すぎる。すんごく頭使いましたが、今作も楽しかったです!ユウ&アイにはもっと色んな形のミステリーを相手にしてもらいたい。2019/09/25
さばかん
40
えぇぇぇ……………。色々衝撃なんだが…………。っていうかこれデビュー作の続編(?)なのかよ……?だったらまずデビュー作を文庫化してくれ……?いかなメフィスト賞といえどもちょっと奇抜すぎてさすがの私も時代に追いつけない。まぁこれが受賞作ではないのだが……。続編(?)なのだから推して知るべし。というかこれが続編(?)だというのも作中で知るという奇異な体験をしてしまった。そして奇想天外なトリック。思考が追いつきません。デビュー作が文庫化してもちょっと読むのをためらうような怖気づいちゃうような作品でした。2019/09/25
雪紫
30
「名探偵の掟の某回のあいつらの苦労が偲ばれる・・・」→「なんじゃこりゃ!」→「わかるかこんなん!」→読了後、思わず名探偵の掟の某犯人の演者の名前を呟いたわ・・・。メタミステリを免罪符に好き勝手やりまくったユウ&アイにまさかの続編。前作の帯やタイガに移ったことをネタにしながらも叙述トリックに気を使うアイちゃんや兄貴、その同類で百合路線に転換?な助手ユウがもう自重しない(語り手複数もとんでもないネタに使うし)。とりあえずネタバレ厳禁以前にあのトリックを言葉で伝えられる自信がない。やれるかこんなん!!2019/11/20