- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > コミック文庫
- > 講談社まんが学術文庫
出版社内容情報
デカルト[デカルト]
原著
名波 優太[ナハ ユウタ]
著・文・その他
内容説明
「ボンジュール。お邪魔しています」家に帰ったら、デカルトがいた。デカルトは家の中のものを勝手に食べながら、僕に哲学の方法を語ってくれた。そしてそれが、僕の人生の変革の始まりだった―。そんなはずないって?そう、あなたは正しい。哲学はすべてを疑うところから始まるのだから…“我思う、ゆえに我あり”であまりにも有名なデカルトの「方法序説」をまんが化。真面目に楽しく、哲学の根幹が学べます。
目次
プロローグ
第1章 諸学問の考察
第2章 「方法の法則」と「道徳の法則」
第3章 形而上学の基礎
第4章 「自然学の諸問題」と「自然研究公刊の是非」
エピローグ
著者等紹介
デカルト,ルネ[デカルト,ルネ] [Descartes,Ren´e]
1596年‐1650年。フランスの哲学者。近世哲学の祖。数学者としても著名で、演繹的手法で合理主義哲学の基礎を築いた。“我思う、ゆえに我あり”(コギト・エルゴ・スム cogito ergo sum)は哲学史上最も有名な言葉といえる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
17
19年刊行。漫画本を本サイト読了本として加えるのは恐らく初めて。不本意だが本書は図書館処分本。表紙のデカルトの目力に負けて拾ってきた。漫画だと馬鹿にしてはいけない。存外面白く勉強になった。400年前の実在の人物。フランスの哲学者。ある意味宗教と対極にあった哲学。現在の日本にやってきて思い悩む若者に助言をする物語展開。晦渋な哲学書で頭を鍛えるのも有りだが、極端に簡素化された漫画で学ぶのも有りだと思った。1時間弱でサクサクと読了。子供がいたら本学術文庫を読ませたいけどね。でも原作デカルトって印税払ってるの?2024/11/04
あっきー
13
✴2 デカルトが静かな暖炉のそばで我思うゆえに我ありと思いついたのは一種の瞑想状態で神と向き合った状態になったのではないか、我以外は物であり神に代わって全てを思うがままに利用できると考えたのではないだろうか、最近読む本は我思うゆえに我ありという確固とした自己は疑わしいという本ばかりだし、方法序説も以前読んだのだがスッカリ忘れてしまっているのでまた読んで確認してみたい、この本はわりと良くできているしアッというまに読めるから気分がいい2019/08/11
GELC
12
漫画という形態をとった入門編ですら、理解が難しい概念がいくつもあったけれど、唯一真実といえるのは自分自身の思考であることや、心身二元論的な考え方は、このストレスフルな現代社会を生き抜く上でも非常に実践的。実際はここから派生した哲学や心理学、脳科学の成果を我々は享受しているので、デカルト先生に感謝すること大。また、本格的な思索に入る前に、かなりの量の読書をしたり、軍役や旅などの現実世界の探索を行ったりと、疑ったことに対して本気の本気で行動を起こしたのが偉い。2022/08/16
tori
9
同じまんが学術文庫から出版された「現象学の理論」にデカルトが出てくるので併せて読むとわかりやすいかも?どちらも難しいですが、、確かなものは自分の存在のみで、真だと確信出来ることの少なさと言ったら。人間の神秘を感じます。2020/08/18
Tomohiro.A
4
再読。やっぱり難しい印象だが、哲学の根幹であるというのうはそのとおりかもしれない。デカルトの方法序説、タイトルのとおり、真偽を判断する良識(理性)を導くための方法論の前文であるが、もっとも有名である。デカルトは大変優秀であるとともに、勤勉家であった。様々な学問の書籍を読み漁っていたが、真偽が様々であり、書籍からは彼が学びたいことについて学ぶことには限界があった。それゆえ、放浪し、彼なりの良識を導くための方法を確立しようとした。 全てを疑う私がいるというのは確か(真)であり、「我思うゆえに我あり」が誕生。2020/02/22
-
- 洋書
- Mandemic