レジェンドノベルス ＥＸＴＥＮＤ 異世界の名探偵〈１〉首なし姫殺人事件

片里 鴎【著】/六七質【装画】

講談社（2019/10発売）

• サイズ 46判／ページ数 320p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065167120
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

　元警察官でミステリーマニアだった「俺」は、探偵にあこがれて私立探偵となるが、くだらないもめごとに巻き込まれて死んでしまう。
　こんなのは本当の俺じゃないんだ。
　そう強く願ったことが幸いしたのか、「俺」は記憶を持ったまま異世界の住人として転生し、ヴァンと名乗る。
　転生した先は、剣と魔法、そしてモンスターとダンジョンがそこにある、ファンタジーの世界。しかしヴァンは、持ち前の魔術の才能に前世からの知識や記憶を活かして、王都の名門校に入学する。
　入学から３年。王女から表彰を受けるほど優秀な成績を収めたヴァンだったが、その表彰式のさ中、惨劇は起きた。不可解と言えばあまりに不可解なこの事件を解決できるものは誰もいなかった。ただ一人、前世ではミステリマニアで「真の探偵」を目指していたヴァンを除いて。剣と魔法の世界に突如として誕生した名探偵の推理がさえわたる「本格異世界ミステリ」、開幕。

内容説明

元警察官でミステリマニアの私立探偵の「俺」はくだらないもめごとに巻き込まれて死んでしまい、記憶を持ったまま異世界の住人として転生し、ヴァンと名乗る。転生した先は、剣と魔法、モンスターとダンジョンがある世界。そこでヴァンは、持ち前の魔術の才能に前世からの知識や記憶を活かして、王都の名門校に入学する。入学から３年。王女から表彰を受けるほど優秀な成績を収めたヴァンだったが、その表彰式のさ中、惨劇は起きた。不可解と言えばあまりに不可解なこの事件を解決できるのは果たして誰か！？

著者等紹介

片里鴎［カタザトカモメ］
広島県出身。２０１２年から小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿開始（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[セウテス]

【異世界のホームズ シリーズ】第１弾。元警察官で駆け出しの私立探偵の主人公は、争いに巻き込まれ刺される。気がつくと、魔法が存在する異世界に転生しており、此方の世界の知識を活かして名探偵を目指す。何ともファンタジーな始まりだが、ミステリの基本設定は確りしており、殺人事件の解答もフェアに推理出来る。首無し死体の謎が、異世界と聖女という特別な立場でこそ成り立つもので、こんな理屈も残っていたのかと納得。クイーン的問題の第一問と、人は立ち位置により真実が変わる等の探偵論が思案されたりと、始めからは驚きの満足な内容。

2022/03/26

[cinos]

異世界転生物だけど、読者への挑戦状のある本格ミステリです。魔法を使える世界を舞台にすると『魔術師が多すぎる』とか『トリックスターズ』とか思い出します。密室トリックが驚きましたが、それ以上にエピローグに驚きました。

2019/11/24

[うまる]

異世界×本格ミステリ。警察崩れの私立探偵が異世界へ転生する話。当事者に都合の良い解決をするのが"探偵"という世界で、論理的な推理をする探偵を目指すのが面白い。転生が生まれた所からなので、魔力を理解したり学校に行ったりと主人公が成長する過程も楽しいし、その流れから事件に遭遇する展開もとても良かった。ゲーム好きミステリ好きにはたまりせん♪丁寧な読者への挑戦にクイーン問題、作家さんとてもミステリ好きなんだなと思いました。ＳＳ特典のため電子書籍で買いましたが、本編読んだ後だとこの日常話も感慨深いものがありました。

2021/01/25

[geshi]

前半３割程が普通の異世界転生もののテンプレをなぞった展開で、正直そこはいいから殺人事件早くと思ってしまう。密室の中の首なし死体という謎は魅力的だが、いかんせん転生に枚数を取られて描写が物足りない。現場をもっと詳細に見せて不可能性を際立たせ、人物を掘り下げて被害者の悲劇性をより陰影つけられたはず。布石はちゃんと置いてあるし、魔法でできること・できないことが明示されているからフェアなミステリだとは思う。２巻が発売されているので、設定を飛ばして最初からミステリできるそちらは期待できそう。

2020/06/11

[ハスゴン]

なんとなくだけど、表紙で損をしている気がする。確かにファンタジーが嫌いだと難しいだろうけど、きちんと本格しているのでこれからもシリーズを楽しみにしています。

2022/06/17