講談社文庫<br> 小説 アルキメデスの大戦

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講談社文庫
小説 アルキメデスの大戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065164617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一九三三年。次なる旗艦の建造計画をめぐり、海軍上層部は対立する。巨大戦艦建造を標榜する戦艦派の計画案に、数字上の虚偽を疑う空母派は、ある数学の天才に不正を見破らせようとする。数学の真理は、巨大戦艦「大和」の建造を阻止できるのか。帝国海軍が歩んだ激動の時代を、若き天才の生き様を通して描く感動作。

著者等紹介

佐野晶[サノアキラ]
東京都生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、フリーライターとして映画関係の著作に携わる

三田紀房[ミタノリフサ]
1958年生まれ、岩手県北上市出身。明治大学政治経済学部卒業。『ドラゴン桜』で2005年第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、『砂の栄冠』は平成27年度の同祭で審査委員会推薦作品に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

280
『誰が戦艦大和を生み出したのか?』と裏表紙にあり、天才数学者が伝説の戦艦を造り上げるまでの苦労が綴られているものと。違った。世界大戦やむ無しかという混乱の中、軍備拡張の選択肢は2つ。戦艦を造るべきか、空母を造るべきか。大国ロシアを破った戦艦を大戦の象徴に掲げたい派と、これからの戦争の鍵を握るのは戦闘機と空母を推す派。拮抗した見積価格に不穏な企てを感じ取った空母派の山本五十六らは、若き天才数学者に目をつけた。戦艦を造らせてはならない!日本が危ない!暴き出した利権と、止まらない軍部。かの悲劇が迫り来る‼️🙇2020/08/09

aquamarine

89
1930年代の日本。次世代の旗艦として巨大戦艦建造が濃厚となる中、反対派は建造費の虚偽を疑い、ある天才数学者にをれを見破らせようとします。この天才数学者櫂正が半端ではない天才で、彼の行動の一挙一動を夢中になって追いかけあっという間に読み切ってしまいました。面白かったのですが、こちらは映画を小説化ということなのか短い期間の出来事になり、コンパクトにまとまってしまっているのが残念です。原作のコミックでは時代のもっと先までじっくり描かれているようなのでそちらを是非読んでみたいです。2019/07/09

みゆ

85
図書館の新作コーナーで発見。映画は見ていないのですが、番宣が気になっていたので読みました。第一次世界大戦後、帝国海軍では新型旗艦の建造に向けて巨大戦艦派と空母派が対立。戦艦派の見積不正を暴くため、数学の天才が招へいされる。決定会議での丁々発止のやり取りは痛快でしたが、何でも測らずにはいられない彼を数学の天才と呼ぶのかどうかはちょっと疑問(^-^;2019/12/30

チアモン

64
映画化されると言うことと、菅田将暉のカバーに引かれて購入。スラスラと読み進められることができた。天才数学者が巨大な戦艦を安く作れるという嘘を数式によって暴き出す。数学は嘘をつかないかぁ。うん。2019/07/16

future4227

56
映画も良かったけど、テンポのいいストーリー重視の映画と違い、主人公櫂直と父とのやりとりが所々に挿入され、物語に厚みを加えているのがいい。数学を武器にモンスターとなるか、数学を愛し平和のために使うのか、主人公の最後の選択に父親の存在が大きく影響しているのは間違いない。映画では描かれていない後日談も加わり、映画とは違う結末が楽しめる。それにしても、大里造船の社長はどう考えても鶴瓶以外思いつかないぐらいのはまり役だ。2019/08/30

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