出版社内容情報
三角大福中と呼ばれた、あくなき権力闘争の時代。並みいるライバルを蹴散らし、戦後もっとも若い54歳で総理の座をつかんだのは、田中角栄だった。
独特のだみ声。コンピュータ付きブルドーザーと呼ばれた馬力に加え、超人的な記憶力。さらに、政敵にさえ金銭的な援助をする心遣いによって、ついに頂点にのぼり詰めた。
金脈批判によって政権を手放し、ロッキード事件で訴追されてもなお、その権力は陰りを見せなかった。
1983年に発足した中曽根康弘政権は、「直角内閣」と呼ばれ、田中派は後藤田官房長官はじめ6人もの閣僚を送り込む。角栄は法務大臣ポストに自分の側近を送り込むことにも成功した。
しかし、その「権力の絶頂」から、徐々に滅びの予兆が見え始めていたーー。
日本の政治がもっとも激動した時代、政治家たちの息遣いをリアルに記録した名著を、待望の復刊!
内容説明
田中角栄が権力の絶頂にいた昭和57年から、病に倒れ政治生命を失うまでの激動の3年間を克明に再現した、驚異のドキュメント。
目次
第1章 “田中派にあらずんば議員にあらず”
第2章 闇将軍が落とした悔し涙
第3章 荒れ狂う目白邸の夜
第4章 水面下の「角栄封殺」密議
第5章 「創政会ショック」と入院
第6章 「角抜き」政局のスタート
終章 田中角栄の徳と不徳
著者等紹介
中村慶一郎[ナカムラケイイチロウ]
1934年東京生まれ、政治ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒業後、読売新聞社に入社。地方部を経て政治部に勤務し、三木武夫番記者となる。1974年読売新聞社を退社し、三木首相(当時)の報道担当秘書及び政務秘書官を務める。その後、ラジオ日本報道部長などを経て、1984年より政治評論家となり、NTV系列「じぱんぐあさ6」「NNNきょうの出来事」でコメンテーター、ニュース解説を担当。現在も幅広い政界人脈を保ち、政局の先読みの鋭さには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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