内容説明
大身旗本同士の婚姻の祝酒を将軍家に献上することになった。武蔵屋をふくむ酒問屋が鎬を削る中、手代卯吉が人気酒に育てた「稲飛」も有力候補に。だが海難事故で貴重な百樽を失い、在庫は払底、選ばれても期日までに献上の百樽を揃えるのは困難至極。店の名誉を守る手立てはあるのか!?
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京都生まれ。國學院大學文学部卒。’90年「夜の道行」で小説推理新人賞を受賞。時代小説のシリーズを多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
84
下り酒一番3作目 2019.06発行。字の大きさは…小。 字が小さいので読むのに苦労しました。2019/07/09
真理そら
38
将軍家への祝い酒を献上することになり、どの酒を献上するのかはコンペできめることになった。先代の妻・お丹の実弟がかかわっているので「武蔵屋」は張り切っている。が苦労するのは卯吉、手柄はお丹の実子・市郎兵衛にという、読者をハラハライライラさせる話の展開。卯吉にとって「武蔵屋を守る」とはどういうことなんだろうと考え込んでしまう。お丹とその息子たちの今の状況では、どう考えてもつぶれるしかない気がするのだが、次巻の展開を待ちたい。2019/06/14
ひさか
9
2019年6月講談社文庫刊。書下ろし。シリーズ3作。卯吉のがんばりが、功を奏してきたようで、お終いのほうでは、周りの人が力を貸してくれるのが、うれしい。卯吉も気にしている小菊の考えが、知りたいです。次巻が、楽しみです。2019/09/21
nyanlay
6
シリーズ三作目。だいたいパターン化しているのだけど、卯吉の辛抱と寅吉、茂助の助けや、今回は取引先の「ちゃんと見ている目」のおかげもあって一安心。小菊との関係も気になります。2019/08/27
だいゆー
3
(^^2019/06/13