出版社内容情報
脱出不可能の洋館で始まったのは「リアル人狼ゲーム」。友を信じるのか、裏切るのか? 過酷過ぎるゲームが始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
22
キャンプの帰りに土砂崩れで道がふさがり、たどり着いた洋館で人狼ゲームをやらされる中学生達。普通の人狼ゲームとはまたちょっと違ったルールだけど、狼が有利ではないフェアな仕掛けが面白かった。ある人物の成長物語でもあるので、そちらでも楽しめた。次は本来の人狼ゲームで書きたいと作者さんがあとがきで書いてらしたので、そちらも楽しみ。2019/09/27
nishiyan
16
キャンプの帰りに土砂崩れに巻き込まれ帰宅できなくなったハヤトたち5人の中学生と引率者が謎の洋館に一夜の宿としたことから伯爵と名乗る洋館の主にやや変則的な「人狼ゲーム」へと強制的に参加させられてしまう山荘ものミステリー。主人公ハヤトが人狼ゲームを通して成長する成長譚を軸にしながら、ミステリーとしては巧みな伏線と思わぬ落とし穴にハラハラさせられた。まさかこんなどんでん返しがあるとは…と、ラストは唸ってしまった。ルールというのはよく読んでおくものだと改めて思った次第。続刊が楽しみです。2020/02/01
径
13
タイトルに惹かれて購入。 簡単な言葉遊びみたいなトリックだったのですぐに『なるほど!騙されてたなぁ。』ってなりました。 楽しく読ませていただきました!2019/07/05
うさっぴ
10
人狼ゲームを題材にした本を手当たり次第読んでいるうちに、辿り着きました。青い鳥文庫を読むのは小学生のとき以来。面白くてあっという間に読み終わりました!キャラクターも魅力的だし、ストーリーも読んでいてワクワクした。「狼」の正体はさっぱり分かりませんでした。イラストもめっちゃ素敵。伯爵の言葉がとても印象的でした。「本当にかっこ悪いのは人の間違いや失敗を笑うほうだよ。」「失敗や間違いは『挑戦』の証だ。挑戦する者はすべて美しい。そしてそれを笑う者こそが見苦しく、恥ずかしい。」2021/07/05
アキナ
10
子供と。5人で人狼って少なくない?と冒頭から思ったのだけど、その不安をあおるかのようにどんどん子供達が減っていき、まさかまさか。いや、そう来る!?とイレギュラーな展開ながらも叙述と言えば叙述だし、舌を巻く結果となりました。子供もとても楽しめたようなので続きも買ってあげよう。2020/04/20